肉体の動作と記憶は緊密に絡み合っており、たとえば箱の中のおはじきを別の箱に移すといった一見意味のない動きでさえも、物事を思い出すスピードや方向性を変えてしまうことがある。

おはじき移動の実験を行なったのは、独マックス・プランク研究所のDaniel Casasanto氏とエラスムス大学のKatinka Dijkstra氏(ともに心理学)。研究は論文にまとめめられ、今年3月発行の『Cognition』誌に掲載された。

このグループは過去の研究で、右利きの人はポジティブな感情を右方向に、ネガティブな感情を左方向に関連づけていることを明らかにした)。
左利きの人の場合は逆になる。

また同じグループは、人がある行動を思い出すには、体がそれに関連した姿勢を取っているときのほうが上手くいくる傾向が強かった。

おはじきを動かすという動作が特定の記憶に結びついているとは考えにくいので、今回の発見は、動作と記憶の暗喩的な結びつきを示唆するものだ、と研究グループは言う。
もちろん、別の状況下では直接の結びつきが現れる場合もあるだろう。だが説明はどうあれ、この結果によってますます、肉体はわれわれの精神の単なる入れ物ではなく、精神の重要な一部分なのだ、という観念に重きが置かれることになる。
Neurophilosophyの記事を参考にした。

[日本語版:ガリレオ-江藤千夏]
WIRED NEWS 原文(English)

ふむふむ…上を向いて歩けばルンルンなんだね音符

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