その日ワタクシはゴキブリに噛まれた臀部が腫れ上がりジョイに2時間程かけてウミを出してもらっていたのですが、そのせいか寒気に2時間程襲われた後に今度は逆に体が燃えるように熱くなり2階にある自分の部屋でグッタリとして耳栓をして寝ていたのですがジョイはワタクシのウミ出しをした後に一階で近所の友人や妹、従姉妹ら5人とお喋りに花を咲かせていました、しかし耳栓をしたワタクシの耳にも届く程の大声でわめき散らす怒鳴り声が聞こえてきたのです、うつらうつらとし臀部が痛いワタクシはユックリと起き上がろうとしましたが体がいう事をきかないので四つん這いで下に降りていくと包丁を持ったジョイと従姉妹のマアンと呆然としている妹や友人が立っていました「どうしたの?」、ジョイの話だとパパの弟のジョンがナイフを持って自分の部屋から出てきてわめき散らしてナイフを振り回したらしいのです、ジョイ達が対抗上直ぐ側のキッチンから包丁を取り出すとジョンは家から走り去ったらしいのです。

 

売人がいなくなりドラッグが出来ずに禁断症状が出たのか、ここしばらく大人しくしていたジョンでしたがジョイは直ぐに警察に通報すると3人の警官がやって来て危険と感じジョンを探しましたがその日は見つかりませんでした、次の日も見つからず2日目の夜にジョンは何食わぬ顔で自分の部屋にいたのです、直ぐに警察に電話を入れるとどうも警察は直ぐに動く気配はなさそうなのです、むしろ警察はジョンのところに出入りしている帽子の男をマークしているらしく、ジョンの事を泳がしておこうとしているみたいなのです、それから現在までジョンは再び大人しく、というより全くファミリーと言葉を交わす事はなくなりました、しかし、いつジョンが何をしでかすか分からないのでジョイが一階にいる事が多くなり側には妹の旦那が持って来てくれたスタンガンが置かれるようになりました、そして子供達がいるので何かあったらとワタクシとジョイは余り遠出する事が出来なくなりました。

 

ドラッグの常習者がファミリーにいるとワタクシ達と同じような経験をなさっている方は大勢いらしゃると思います、また今回のドゥテルテ大統領の政策に期待を寄せている国民が多いのも当然理解出来ます、始めにも言いましたが誰だって自分の国が安心、安全な国であってほしいのは当たり前ですからね、日本にいらっしゃるフィリピンに所縁があられる多くのかたがドゥテルテのこの政策を応援をしておられるかもしれません、ワタクシも日本にいるならばフィリピンが良くならば「多少の犠牲もしょうがないだろう」と思ったでしょう、しかしフィリピンにやって来て期待していたドゥテルテ大統領に月日が経つにつれて違和感を覚えるようになっている自分がいるのです。

 

まずドゥテルテは最近「たった1000人しか殺していない」とコメントしていましたが過去にも同じようなコメントを連発しています、1000人の命を奪う事を「たった」と言うドゥテルテの言葉には人間の命の重さや尊厳を全く感じさせないものだと思えてしょうがないのはワタクシだけでしょうか、1ヶ月半程前にテレビで売人でもないのにパニッシャーに路上で射殺された男性の残された奥様やファミリーの様子をドキュメンタリーで放送され反響を呼びましたがドゥテルテ大統領はこの放送の感想を求められても全く意に介しません、「麻薬問題は根の深い問題であり戦争なのだから多少の犠牲はしょうがない」が大義名分なのでしょうが罪のない犠牲者への陳謝の言葉やちゃんとした補償を与えるのが国としての責任だと思うのです。

 

更に施設警察の存在が明らかになっていない点です、ドゥテルテ大統領は1000人と言いましたが、それは警察に射殺された人数でこの施設警察が2000人以上を射殺しその上に「この男はドラッグの売人だ、次はお前だ」などと書きなぐった段ボールを置いて姿を消すらしのですが、この連中が政府に承認を受けた人間なのかさえ定かではないし明かそうとしないのです、もし政府の認めていないなんの権限も持たない連中ならドラッグの売人とはいえ殺す権利は何も無いはずですし、むしろ施設警察も売人同様に犯罪者達に過ぎないはずです。

 

実際、麻薬組織がどれくらい壊滅したのか、麻薬に絡んだ政治家、役人、軍、警察、バランガイなどの人間を処分したり殺したかなどは時々部分的に報道される程度なのですが、これまで殺したのは殆ど売人と組織の下っ端に過ぎないのではないかとフィリピンで毎日テレビを見るワタクシなどは疑問に思ってしまうのです、ワタクシが名ずけた「黄金のサンダル」で家の中にいるゴキブリを見るたびに殺したせいか、ここ1週間ほど1匹のゴキブリも見なくなりました、しかし、それは一時的なものだろうと思っています、先日、家の前のマンホールを業者が少し開けると数十匹のゴキブリが吹き出すだすように現れ周りにいる人は皆が驚いたのですが、この街の地下には何万、何十万のゴキブリが潜んでいるのです、例えは悪いですが、それと同じように売人や組織の下っ端を三千人殺そうが1万人殺そうが一時的に麻薬が出回らなくなるだけで麻薬を輸入する元締めやそれに協力している国の関係者をどうにかしない限りはドゥテルテ大統領の任期が終了すると同時にまた麻薬が蔓延し始めてしまうのではの懸念が有るのです。

 

対アメリカなどの外交も心配です、今はオバマ政権が終わるので強気な物言いをしてるのでしょうがクリントンになった場合、個人的に見て女性が生理的に受け付けないタイプの気がしております、守ってくれるが国を潤してくれないアメリカより金を落とし投資してくれる中国に接近する可能性も十分に考えられるのです、そんなドゥテルテ大統領ですが支持率は90%を維持してるんですよね、実は文句は書き並べてますがワタクシもドゥテルテ大統領に期待している1人なのです、方法はともかくフィリピンを良くしようという姿勢は認めざるえませんし、何しろフィリピンで生涯を終えるかもしれないんですから、この破天荒なオヤジに乗るしかないじゃないですか、ただドゥテルテ大統領が更にエスカレートしてさらなる独裁者への道を驀進しこの国、そして国民を危険な道に導かないでほしと切に切に願うばかりなのです。

 

 

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