またまたご無沙汰しておりました、フィリピンに来て早くも5か月、時の流れは早い様で遅く遅い様で早い事を実感しながら辛うじて生きているワタクシでございます。
相変わらずの病気がちですがコードkさんに持って来て頂いたラッパのマークの正露丸でお腹が悪い時は全く問題なくなりました、コードkさん改めまして誠にありがとうございます、しかし助骨の骨折が治り掛けると今度は肩から首、頭の後方部分が強力な凝りに見舞われて寝るにも痛く苦しくブログも書きたくない位に何もヤル気の起きない状態に1ヶ月程見舞われてしまいました、これも徐々に快方に向かうと今度はゴキブリに臀部を噛まれてしまい思えばカバナのひろしさんが「ゴキブリには気おつけて下さい」とアドバイスを頂いていたのですが遂にその日がやって来るとは、これまでワタクシの最終兵器の写真の黄金のサンダルでゴキブリ30匹子ネズミ3匹を無益な殺生した事に恨みを晴らすが如く仲間のゴキブリに刺されてイヤ噛まれてしまいました、金がないので「ファミリーは皆んな医者に行かない」という嫁のジョイの意見を採用し彼女がウミを毎日出してくれるのですが、これが1時間半から2時間くらい掛かり、「これが痛いの何の」状態に、ワタクシが「イタタッ!!!」と痛がるのを楽しむように「オッ、スゴイナ コレ!!」「デタ デタ〜〜」と楽しげにテッシュで取ったミルクチョコレート色のウミを見せる嫁、「あれ、こんなキャラだったけ」と嫁の新しい一面を発見した次第です、現在はウミも全て出て快方に向かっておりますが、あちらが治るとまたこちらと次は何の病気になるのかと日々怯えて暮らしておりる次第です。
さて、パパの葬儀が終わりワタクシは生きてきた60年間の中で始めてとも言える安堵感に満たされておりました、パパが亡くなったのは実に残念なのですが、そんな感情とは別にこれ以上に大きな出費が無くなった事へのホッとした気持ちがいっきに噴き出したのかもしれません、思えば社会に出て仕事に追われ、金に追われの人生でした、と言って今が決して楽なわけではありませんが、それでもこのままフィリピンで生き残れる可能性が出た事で気持ちが楽になったのは事実でしょう、ジョイの妹家族やブラカンの叔母、従姉妹の家族10数人が帰り静かになり、とはいえ大人4人子供4人がいるので賑やかと言えば賑やかなのですが、それでも皆が気持ち的に沈んでいたのでワタクシはこの日の夕方フィリピンに来てから始めてケンタッキーフライドチキンを頼もうという事を提案しジョイの従姉妹の旦那が休みだったのでモーターサイクルで買ってきてもらう事になったのです、買いに行っている間にエルウィンのマガンダな奥様がお喋りにやって来ました、この奥様はマガンダなのですが兎に角よく喋ります、ですがパパが亡くなりママを始めジョイも沈んでいる時なのでそのお喋りで自然と場が明るくなりました、そこにチキンも到着し冗談好きのエルウィンが奥様を探しにやって来たので更に盛り上がりママにもジョイにも笑顔が戻ってきたのです。
久しぶりに皆の間に和やかな雰囲気が流れておりましたが、ママが同居しているパパの1番下の弟の部屋にチキンを持って行くと大声で怒鳴り声がし皆に「何事かと」緊張が走ります、大声を出したのはジョイの叔父でパパの弟のジョンで彼は昔に自分で仕事をやっていたものの失敗し嫁さんとも別れ自分の子供とも疎遠になり、今はこの家に居候をしながら近所のゴミの中から金になる物だけ取りタバコ銭そしてドラッグを買う金を捻出していたのです、ドラッグ、フィリピンに蔓延している大きな問題に貧困格差とドラッグが挙げられると思います、低所得者が多く住むこの街にも多くの中毒者が存在し20.30ペソの粗悪ドラッグを多くの人が常用していて常用者がドラッグを買う金欲しさに窃盗、殺人を行いフィリピン社会に根深く暗い影を落としております、ジョイのファミリーにはジョイと年子のクーヤも今はドラッグの更生施設に入っており面会に行っているママはだいぶ良くなり真面目になったと言っていますが、ワタクシは殆ど信用しておりません、ドラッグはそう簡単に止められる物ではないからです、「止めたくても止められない」それがドラッグという物だと思っているからに他ならないからです、もちろんクーヤが更生施設から出て立ち直りファミリーの為に働いてくれるならこんなにいい事はありません、しかし現実は…厳しいような気がします。
ワタクシがフィリピンにやって来て直ぐに新大統領ドゥテルテが誕生し、政策の一つとして犯罪撲滅、特に麻薬犯罪の撲滅に力を入れており皆様がご存知のように麻薬の売人や組織の人間をこれまでに警察と自警団とで3000人以上を殺害していると報道がなされております、あえて殺害と書いたのはフィリピンは法治国家の国のはずなのにドゥテルテが大統領になった途端全く法が機能していない状態からなのですが、これには国内外で賛否両論があると思います、フィリピン関係の方のブログを拝見しておりますと日本にいる方もフィリピン在住の方も麻薬撲滅は大賛成で一致していると思います、もちろんワタクシも麻薬撲滅には大賛成で同意見でなのが問題はやり方です、海外の先進国から見ればいかに麻薬組織であれ売人であれ裁判もせずに国に正式に認められていない自警団が人権を考えずに殺している事が大問題でドゥテルテとフィリピンは問題児であり問題国家に見えるのは当たり前です。
これまでフィリピンはPezaが管轄する経済特区の拡大、チャイナマネーなどが中心の海外投機資金が株式投資や不動産投資に流入し経済が押し上げられた面が大きかったと思うのですがドゥテルテの麻薬撲滅の政策が海外からどう見られるかによってフィリピンへの投資は頭を抑えられる可能性は大きいでしょう、またアメリカの大統領選の結果次第ではアメリカと更に疎遠になる事も頭に入れて置かなければなりません、その場合に中国と急接近という事も考えられます、国会議員、市長、軍、警察、バランガイも関わっているとされる麻薬問題でこれを浄化するというのは正に戦争に等しい事でドゥテルテ大統領の皆が安全に暮らせる国にしようとしている事は理解できるのですが、麻薬撲滅だけで彼を見ると見誤ってしまう可能性が有るのではないでしょうか。
話は少し遡りますがワタクシとジョイがフィリピンに来た時に選挙は真っ盛りで、ワタクシ達が住んでいる街にもポスターがたくさん貼られ選挙事務所の人間がチラシを配ったりと日本以上の選挙熱でした、この街では注射器が路上に落ちていたり産まれたばかりの赤ん坊の死体がゴミ箱に捨てられていたり時には些細な事で殴り合いが始まったり、ドラッグでやられたのか大声で独り言を言いながら歩いてるオジサンがいたり、ー交番の裏で平気でドラッグをやっている若者がいたりする、また泥棒もよく発生する「こんな貧乏人で何を盗むの?」と日本人なら考えるが、泥棒は大概よそ者で売って30・40ペソになりドラッグが買えればそれでよしなのです、こんな決しって安心、安全な街とは言えない街なのですがフィリピンには似た様な街が数多くあり低所得者層の住む街としては当たり前の一つの街なのですが、ドゥテルテが大統領に当選すると直ぐに変化が現れてきました。
新しい政策の一つに犯罪に結び付く事が多いので子供の22時半以降の外出禁止、と言う話が伝わっており翌日から22時半以降に子供たちは外に出る事がなくなりました、親に罰則(投獄)与えられると大人達が子供達を外に出さなくなったのですが、後になり親が同伴していれば問題なしという事がわかり更に実際には計画している段階の政策だったのですが、テレビで余りよくニュースも見ない人達なので町中で早とちりしてしまったようなのです、今では若者達は普通に夜中に近所を歩いていますが13.14歳以下の子供たちは外に出なくなりました、そして大統領就任の頃に街ではある噂が流れてきました、それはバランガイ事務所がこの街のドラッグの売人と常習者を調べあげリストとして持っているというもので、その噂が本当だと判ったのは一週間後のことでした、
バランガイキャプテンと7人の議員達が2.3人のポリスを伴いドラッグの売人や常習者の家を手分けして一軒一軒回って本人達に警告をしていったのでした、当然ワタクシ達の家にもやって来てジョイの叔父のジョンと話をしていきました、更に2週間後に街の入り口と路地の角など数十カ所にビデオカメラが設置されたのです。
そして2週間後ジョンはバランガイ事務所に呼ばれ再び警告を受けましたが、どんな内容かは不明なのですが彼の態度が明らかに変わり人を恫喝するような事はなくなりファミリーの皆んなに溶け込もうとしている様に見えました、バランガイキャプテンとポリスが家に3名やって来たのは8月の事でした、ドゥテルテ大統領からフィリピン中のバランガイとポリスにプレッシャーとなる様な通達が出ているのかバランガイキャプテンも必死なのがよく判ります、バランガイのしつこい位の警告を受けジョンは一見穏やかになったかのようでしたが実は平行して帽子をかぶった変な男が勝手にジョンの部屋に出入りするようになっていたのです、ワタクシも一度出入りするのを見たのですが男は誰にも目もくれず何も言わずジョンの部屋に入って行くのです、ジョイから聞いたのは部屋の中で「一緒にドラッグをやっている可能性が高い」と聞いたワタクシはその男の帰り際に少し危険とは思いましたが「フー アー ユー!!!、勝手に家に入るなよ」と前に立ちはだかると男はキョトンとしていましたがジョイがタカログ語で話すとヘラヘラしながら出て行きその後は現れなくなったのです。
8月の終わりジョイの妹夫婦と3人の子供たちがやって来ました、彼女達はここからトライシクルで30分ほど離れたやはり低所得者が住む街にいるのでいて旦那の働きが悪いので金欠になると食費を浮かせる為に月に2.3度4.5日間は居座るのですが、今回はここに恐怖の出来事があった為にここに逃げてきたのでした、それは妹夫婦の住む街で2週間程の間に3人の人間が何者かに次々に射殺されたからなのです、自分の住む街で売人であれ麻薬組織の人間であれ銃によって撃ち殺されるのは如何にフィリピンであろうとも住人は恐怖に違いないでしょう、いよいよ「パニッシャー(処刑人)がこの近辺に現れたか、この街にも現れるかも」とワタクシだけでなく近隣の住人は誰もが思ったでしょう、しかし、これまでにパニッシャーはこの街に現れていないのです、それはパニッシャーが現れて3人が殺された話を聞いたこの近隣の売人達が一人残らず消えてしまったからなのです、逃げてしまったのか、自首したのかはわかりませんが、とにかく売人は消えたのです、その為にドラッグの常習者達は遠くまでドラッグを買い求めに行くようになり、20.30ペソで買えていた安物ドラッグも50.60ペソに値段が跳ね上がってしまったらしいのです。
この付近ではドゥテルテ大統領の麻薬撲滅策が効果的に作用して売人が消え子供たちは夜は外を歩かなくなり一見平和になったかのようにみえます、しかし今から3週間前ワタクシの家である事が起こったのでした。
後編に続きます、いつもご訪問頂きまして誠に有難うございます。
