マリンタワー フィリピーナと僕といつも母さん byレイスリー -26ページ目
その日は後輩のサユリとのデートの日だった、顔は可愛いがバディが鳥ガラの彼女に肉体的な女性に魅力を感じるワタクシは今一つ乗りきれないものがあったが、そんな贅沢を言えるご身分では無いのは重々承知之助だがデートだと言うのにヤハリ胸にドキドキとするトキメキがない、サユリは学校の食堂で待ち合わせだが、それまでに2時間程あるのでワタクシは途中にある雀荘に引かれるようにフラフラと顔を出した。


中ではワタクシのクラスメートや後輩たち大事なカモたちがカモ同士で打っていた、
ベンキー「あっ、レイスリーが来た!」


みんなをカモ捲りスッカリ嫌われてしまったワタクシだ、これからデートなので後ろで大人しく見ていると入り口から目付きの悪い悪党面の二人ずれが入ってきた、
雀荘のオバチャン「あらー、久しぶりねえ、山本くん」


山本「オバチャン、芝、来てないの?」
どうやら芝サンを知ってるらしい、
オバチャン「さあ、今日はまだ来てないけど」


山本「フーン、じゃあ待たせてもらうよ」
そこにちょうど芝サンが汚いロン毛をなびかせながら入って来た、
芝サン「オーッ、山本待たせたなー、やるか」
どうやら二人組は芝サンの友人らしい、以前はこの店の常連だったらしいが今はあちらこちらの店に顔を出す腕に覚えのあるジャンゴロらしい、しかし卓を囲む面子(メンバー)が後1人足りない、その時に芝サンからワタクシに声が掛かった、
ワタクシ「ちょっと約束が有るんでイーチャン位しか出来ないですけど」

芝サン「うん、いいよ、後はオバチャンにやってもらうから」
さて、先輩3人と卓を囲むワタクシ、確かにこの二人は今までの相手とは違った、手作りを楽しむワタクシと違って安くても上がり優先でポンだチーだと自分達のペースに持っていこうとしていた、だがワタクシは相手のペースに乗らないようにジックリと構えて我慢して打っていた、そして東のラス親にチャンスが来た、「ロン!!タンピン3色ドラドラ!」山本はビクッとして「チエッ」と言いながらこちらを睨んだ、ここからワタクシの快進撃が始まった、挙がりまくり二人組の顔はミルミルと変わった、運も完全に味方にして3チャンして全てトップになった。

結局、二人組は「覚えてろよ」と言った顔をしてふてくされながら店を出て行った、気がつくとサユリとの約束の時間を3時間も過ぎていた、大急ぎで学食に向かった、携帯電話がないアナログの時代、連絡もおいそれと取れないので約束の時間は大事だったがワタクシには女よりギャブルが大事だった、「女と付き合っても金は生まれないが、ギャブルは持ち金が倍や3倍になる事がある」これがワタクシの生活信条の一つとなる、その為にフィリピーナとの同伴はパチンコで遅くなるのでお店同伴が多くなり彼女たちを喜ばせてしまったワタクシだった~。


学食に飛び込むとサユリがこちらを振り向きニッコリとして手を振り始めた、3時間も遅れたというのに彼女は怒るでもなくワタクシを責める事もしなかった、この時ワタクシは胸が苦しくなりサユリの事をギュと抱きしめたくなった、そして本当の意味で好きになっていった、人は人の一面しか見ない、また逆に一面しか見せようとしない、その人の本質を見極めるのには時間がかかる場合もある、自慢ではないが面食いで巨乳好きなワタクシだが過去の女性たちの中でその条件が満たされない相手も勿論いた、性格、そう、性格が人を惹き付ける場合もあるのに気付かせてくれた女性、それがサユリだった、ワタクシが遅れたせいで急いで新宿の映画館に向い、その時観た映画はスピルバーグの「ジョーズ」だった、映画が最後の時間になったので新大久保のホテルに泊まりワタクシはジョーズのように荒々しくサユリを頂いてしまった。


それからは二人は一緒にいる事が多くなった、昼食はいつも学食で一緒に食べ、麻雀するときもワタクシの側で大人しく付き添った、抱きたい時に彼女を抱いた、いつも一緒にいて愛が深まったとワタクシは勝手に1人でそう思っていた、ワタクシからしたら彼女は都合のいい女だった、サユリとの将来や考え方など話もしないで一緒にいる時に楽しければそれでよかった、だが女性から見るとそんな男はどうしようもない身勝手に見えることだろう、当時ヒットしていた松山千春の‘恋,で「男はいつも待たせるだけで女はいつも待ちくたびれて」という歌詞があるが、この時代の女性はまだまだ奥ゆかしく男に本心をなかなか言えないところがあった、そして男は「自分の女はこうだろう、こうあってほしい、こうあるべきだろう」と決め付けて押し付ける、そして、この、男の持つ身勝手は永遠のものなのかもしれないが、この頃十代で生意気なガキのワタクシがそんな女心など理解出来るはずもなかった。


その日ワタクシは麻雀で遅くなったのでベンキーこと鈴木のアパートに泊まった、ベンキーは山梨から来てボロアパートに下宿して仕送りしてもらっていた、ベンキーはせっかくの親からの仕送りを麻雀で使い果たしていた、誰あろうベンキーから金を吸いとっていたのはワタクシだったのだが時には支払いを待ってやり、吸いとった金で時にはご馳走をしてやった、ベンキーはいい奴だったのでワタクシは麻雀を止めてバイトをするように薦めた、ベンキーはそれに従った、だが彼はワタクシに別の相談があったのだった、それは.....。


次回に続きます、いつものご訪問に心より御礼申し上げます。