317.始まりはいつも雪.改訂版(29) | マリンタワー フィリピーナと僕といつも母さん byレイスリー
ワタクシ「グロリアちゃんはどこから来たの?」

グロリア「コスタリカ ヨ」


ワタクシ「コ、コスタリカなの」

コスタリカ、確か中南米にある国であることは頭に入っていましたが、全く国のイメージがわきません、何を話そうか考えるワタクシですが、突然ひらめきました。


ワタクシ「コスタリカって、馬いるの?」


グロリア「イルワヨ、タクサン」


ワタクシ「牛はいるの?」


グロリア「モチロン イルワヨ」


ワタクシ「豚はいる?」

グロリア「タクサン イル」


ワタクシ「カバはいる?」


グロリア「カバ ワ スクナイケド バカ ワ タクサンイルワヨ」


ワタクシ「ヤッパリ、バカはどこにでもいるよね、ナハハハハハハ」
確かにここにも1人いるのでした、ほのぼのとした会話を楽しむほのぼのとした二人です。


そして「愛しの君」がグロリアちゃんと交代で現れました、
ワタクシ「こ、こんにちは、お名前は~」


愛しの君「ワタシ ノ ナマエ ワ アンドリア ト イイマス、アナタ ワ」


ワタクシ「レイスリー だよ、アンドリアはどこの国からきたの」


アンドリア「ワタシ ワ ルーマニア カラ キマシタ」


ワタクシ「ルーマニアか、ドラキュラだね~」


アンドリア「ミンナ ユウネ ニホンジン ワ」


ワタクシ「それしか知らないからね~日本人わ、そういえばアンドリアちゃんは今日マックにいたでしょう」


アンドリア「ドウシテ ワカル?」


ワタクシ「マックの前にいたらアンドリアちゃんと金髪姉ちゃんが出てきたんだよ、それで探してこの店に来たんだよ」


アンドリア「ジャア アナタ ストーカー デスカ?」


ワタクシ「ヘッ、ス、ストーカー、ち、違うよ」

アンドリア「ソレワ ダメヨ サイテイヨ」


ワタクシ「まっ、さ、最低の男というのは認めるけどね、でもストーカーじゃないよ、日本には一目惚れというのがあるんだよ、始めて見てキューピッドが矢を射って胸にズッキューンと当たり一瞬で恋に落ちるというのがね。」


アンドリア「ソレワ ユーロップ(ヨーロッパ)ニモ アルケドネ」


ワタクシ「ソレ、ソレだよ、罪な子だねアンドレアわ、ナハ、ナハハハハハハハ」


ワタクシ逹は和やかな会話をまったりと楽しむのでした、レイアの事はすっかり忘れて。


ワタクシ「アンドリアちゃん、マックで出会ったのは僕たちの運命なんだよ、きっと神様が会わせるように決めていたんだよ」


アンドリア「ワタシモ ソウ オモウワ、ワタシワ アナタ ノ モノヨ」


ワタクシ「アンドリア......」


アンドリア「レイスリー.......」


二人は長く見つめあいます、そしてどちらかともなく唇を重ねるのでした、そしてそこに「ブルブル」とバイブレータの音がします、バ、バイブレータのオ、おとが.....。

「アンドリアちゃ~~~~んッ、...アン..ありぃ、..ゆ、夢かあ」


サウナのベッドから起き上がったワタクシは昨日の事を振り返っていました、「確か......覚えてないな、まあ、いいか。」小さい事は気にしないワタクシです。


サウナを出て雨の中馬券売り場に向かうワタクシ、昨日、買った新聞でチェックしておいた番号をマークシートに記入し馬券を購入いたしました。

競馬、パチンコで負ければ横浜の自宅に撤退、勝てばサウナにもう一泊の予定なのですが、この時サラ金に3件で120万程借入が膨らんでおり、事業に失敗して毎月払っている分と合わせるとかなり苦しい状況になっていたなっていたのです。


パチンコ屋に入るワタクシ、常連の一人で具志堅用高にそっくりな「グッシーさん」が一人で打っていました。

ワタクシ「グッシーさん、どうですか調子は?」

グッシーさん「駄目シュネ~、出てもチョチュネ」


ワタクシ「あ、ソ、ソウスカ」と言って打ち始めます。


しかし、いまいち出ても伸びません、そして競馬の出走の時間が近づきます、この街のパチンコ屋ではテレビで競馬実況放送をやっているのです。

その時、馬券を良く良く見るとレース場が違っているのに気付きました、何回見ても違うのです、ワタクシの買い間違いです、3連複5頭boxを1000円で計1万円を購入していたワタクシは「こりゃ、ダミダ~」ほとんど諦めの境地です。


そして出走です、第三コーナーを回り、最終コーナーを回り
ワタクシ「ムッ、アリッ、エッ、コリャ、ヒョットするとオッ.......キッ、キターッ!!!!!」

グッシーさん「アリャー、やったシュネ~、すごいシュネ~」


3連複で8万7千円、1000円買っていたので間違い馬券で87万円ゲットです、ワタクシの悪運の強さ本領発揮です。


ワタクシはパチンコ屋の顔見知りの常連10人程にドリンクを気前良く配って早速、雨の中を傘をささずにスキップで「やった~、やった~」と喜びながら換金に向かうのでした。



次回に続きます。いつもご訪問誠に有り難うございます。