315.始まりはいつも雪.改訂版(27) | マリンタワー フィリピーナと僕といつも母さん byレイスリー
渡比4日目の朝ホテルの窓際から外を眺めながらフレンチトーストにパクつくワタクシで御座います。


3泊4日で来ていたワタクシは今日の便で帰らなければなりません、朝からレイアの事を考えていました、「このままフィリピンを去ってしまえばもう二度と会うことはないかもしれない」との思いが湧き出てきていました。


その思いがピークに達したのか思わず受話器をとりレイアの家に電話を入れます、家族が出てレイアに取り次いでもらいました。


「ハロー」
レイアの声、
ワタクシ「アコだよ、元気か?今何してるの」


レイア「アコ...アコ ワ ズット ナイテタヨ...」

ワタクシ「本当か、昨日はゴメンな、レイア今から、今から来るか?」


レイア「オッオー、スグ イクナ」


飛行機に間に合わせるにはホテルを3時間後には出ないといけません、それまでにレイアが来ることが出来るのか心配でした、窓際から車が来るのを見つめ続けるワタクシ、一時間経過、二時間経過、そして見覚えのある車が入って来ました、飛び出したい気持ちを押さえてレイアが部屋に来るのを待ちます。


ノックする音にドアを開けると目を真っ赤に腫らしたレイアが1人立っていました。

ワタクシは「ごめんな」と一言いいレイアを引き寄せ抱きしめました、レイアはワタクシが来ることをつい両親に言った為にドライバー兼お目付け役に叔父さんのマッチョマリオをつけられた事を、ワタクシはフィリピンに来るのはレイアとゆっくり過ごしたいからだという事を噛み砕いて説明しました。


ワタクシには信じられない事ですが、日本から自分を訪ねてくれた人のオ.モ.テ.ナ.シの仕方が20歳のレイアにはわからなかったのでした。


以前、この章の冒頭で申し上げましたが「自分の常識は人の常識ではない」
同じ日本人同士でもなかなか理解し合えない場合があるのです、まして他国の人と付き合うにはお互いが理解するには相当の苦労がある事をワタクシは分かっているようで忘れてしまっていたです。


要は渡比する前に事前に話をよくせずにレイアに任せてしまったワタクシが悪かったのです、時間になりマリオマッチョの車で空港に向かいました、空港まではあっという間の30分、到着しレイアの叔父さんのマッチョマリオにお礼を言ってレイアと空港の入口に向かいます、といっても20m先が入口ですからお別れのムードには欠けている作りの空港なのです。


ワタクシ「帰ったら電話するからな」


レイア「オーッ、マッテルナ」
軽くキッスをして別れます。


入口でレイアに手を振って空港に入り、そしてワタクシは機上の人となったのでした、レイアと一緒にいた時間は三泊四日で正味10時間もなかったかも知れません、行ったところはショッピングモール、カラオケ、マカティのナイトクラブ、置き屋だけです



レイアとのつながりはどうにか継続となりましたが、何の為にフィリピンに行ったやら釈然としないまま日本に帰る事になったワタクシです、フィリピンはワタクシに取って相変わらず楽しくない国でした。


日本に帰って2週間後、ワタクシは亀戸のどスケベ大王の先生のところにやってまいりました、
先生「ど~~~~おですか、フィリピンは?」
ワタクシはフィリピンでの出来事を先生に話します。

先生「それわ~、おかしいですね、レイアは男いるんじゃないですか」


ワタクシ「やっぱり先生もそう思いますか」


先生「だって一緒にいないなんて、アンビィリバボ~~~~ッでしょ」

何でも伸ばすのが好きなどスケベ大王なのです、結局、どスケベ大王の判決はレイアは灰色に近い黒となり次フィリピンに行った時に一緒にいなければ別れた方がいいとなったのですが、これは誰でも考えそうな判決です、結局、どスケベ大王は即即関係以外はたいして役にたたないのでありました。


その日の夕方、サウナに泊まるつもりのワタクシは食事をしようと錦糸町の丸井の並びにある安ステーキかマックかで悩んでおりました。


そ、そこで....ワタクシに衝撃的な出来事が起こってしまったのです。



次回に続きます。いつもご訪問誠に有り難うございます。