214.真夏の街.18 | マリンタワー フィリピーナと僕といつも母さん byレイスリー
日本レストランで朝食を終えて江川さん、メイ、メイの兄、妹はワタクシをホテルに残しメイの故郷のブラカンに向かいました。



ワタクシはやっと一人になり1人ほくそ笑むのでした、元来冒険好きなワタクシです、ぶらぶら1人で街をふらつくかと外に出ます、取り敢えず昨日行ったロビンソンでも行こうと歩き出しました、方向感覚はいいワタクシですが、いかんせん昨日は車で行った為に距離感がつかめずに迷いながら、どうにか人の波にのり15分ほどで到着しました、中に入りcdショップで趣味の洋楽を数枚、派手なTシャツを二枚購入しました、そして喫煙所でタバコを吸いボンヤリと通る人達を見ていました。


カワイコちゃんでも通らないかと見ていても、全くその気配はなしです、「つまらないねぇ、フィリピンは」
やはり初めて訪れた国フィリピンをノープランで歩くには無理がありました、観光地は特に見たくないワタクシはそれよりもその国の人々の暮らしが見たかったのですが、案内なしではそれも儘なりません、どこが安全でどこが危険かの区別さえつかないのです、タイの時はハルや雪子やマリコさんがいて行きたいところに連れていってもらい見たいものを見て覚えて1人でもある程度アッチコッチを動けるようになりましたが、今は案内人なしの状態、国が変わるとまた一からのやり直しなのです、何も出来ないワタクシはせっかくの初のフィリピンを満喫出来ず逆につまらなく感じてしまいました。


ワタクシはイタリアレストランで不味いスパゲッティを食べホテルに戻りました、部屋で‘フィリピン旅ガイド明日のために,をペラペラめくっていると、その三、‘短期は損気、昼間は寝て夜を待つべし,成る程、観光に興味のないワタクシ、夜を勝負と割り切り鋭気を養うために昼寝をすることにしました。


3時間後、昼寝から起きたワタクシはホテルのレストランに行きシニガンバブイとライスを頼みます、「お、美味しいよ、これ」
日本のフィリピンレストランで好きになっていたシニガンですが、このレストランの味はワタクシにドンピシャです、ライスをお代わりし満腹になり、部屋に戻りシャワーをして出発の準備完了です、問題は目的地ですが空港から市内に向かう途中にあったkTVに行ってみることにしました。


ホテルのボーイが日本語の出来るタクシーを呼んでくれてイザ出発、場所も知っているので気楽な気持ちで参ります、約20分後到着、3.4店舗ある店の一番左の店に入りますとこれまた日本語の出来る店員が「ドウゾ、ドウゾ」と中に誘導してくれます、中では女の子がステージの上でクネクネと踊っております、ワタクシはオレンジジュースを頼んで踊りを見ています。


何人かの女性のセクシーダンスを見ているとたまーにトップレスになりますが、後はクネクネと踊るだけです、左の奥にガラス張りになった雛壇になったところが彼女たちの控え室で、そこに客達が見に行って気に入った娘がいれば自分のテーブルに連れて行き交渉次第で連れ出せるらしいのですが、恥ずかしがり屋のワタクシはガラス部屋まで見に行けずステージでのダンスを2時間延べ20人ほどのダンスを見てこれはという娘は現れず、ワタクシはホテルに帰る決断を致しました。


帰り際、日本語の出来るスタッフに「いい娘いないね~」と言うと、スタッフは「シャチョウ ショウガナイヨ、マガンダ ワ ミンナ ジャパン イッテルヨ」
成る程、日本はこの頃流行る流行らないは別にして日本全国にフィリピンの店だらけ本国にはマガンダはいないのも当たり前と言われれば、そうなのかと思うしかありませんでした。


ワタクシは何の収穫もなくホテルに引き上げました、そして鬱憤のたまったワタクシはやらかしてしまう事になるのです。


次回に続きます、ご来場いつも有り難うございます、心より感謝致します。