212.真夏の街.16 | マリンタワー フィリピーナと僕といつも母さん byレイスリー
タクシードライバーの案内で店に入るワタクシ達4人、外見もぱっとしませんが中もぱっとしない店でした。



まるで汚い喫茶店のような作りに女の子が7.8人もおりましたでしょうか、店内は薄暗く顔もハッキリしません、どうも胡散臭い店なのですが、取り敢えず席につくと女の子が3人ほどやって参りました、勿論ワタクシは店に入った段階から物色に入っているのですがピコピコレーダーが全く作動しません、「こんなものなのかフィリピン!!」ワタクシ1人なら「チェーンジ」と言ってこの店を高速スキップで出ていってしまうのですが、如何せん3人の連れがいてはそうもいきません。


そういえば‘フィリピン旅ガイド明日のために,に‘団体で店に行くのはやめなはれ、足手まといになるさかいな~,と何故か関西弁で書かれていたのはこの事かと思い出したのでした、ふと前を見るとヘラヘラしたメイの兄さんが若い娘に盛んにチョッカイを出しています、オマケニ連れ出したくてしょうがないといった顔つきなのでした、ワタクシはこれは駄目だと諦めそうになった時の事でした、日本語でその女性は話しかけてきました。


「ニホンノ ドコカラ キタノ?」
その女性は............ふつ~~の顔をしたとても美人とは言い難い女性でした、しかし優しそうにワタクシの方を見てニッコリと笑うのでした、
ワタクシ「日本語出来るんだ、横浜だよ、横浜から来たんだ」


女性「フーン、ヨコハマネ キイタコトアル」


ワタクシ「日本に来たことあるの?」


女性「ウウン、イッタコト ナイケド」


ワタクシ「来たことないのい日本語うまいねー」

女性「ニホンニ イキタイカラ ベンキョウシテルノ」
美人ではないが話しやすい気持ちのある女性、美人だが気持ちの入っていない女性、勿論、美人で気持ちのある女性が一番いいかもしれません、が、短期決戦では前者もありなのかもしれません、ワタクシはこの娘を連れて出る事にしました、元々、来たいと思って来たフィリピンではありませんでした、ピンキーが予想外の離脱、代役のヘレンも駄目、悪循環が続き流れに身を任せるのもいいかもしれないと彼女を選びました。


といって、この娘を連れていってもベッドを共にするかは別です、色々とフィリピンの事を教えてもらいたいという気持ちを持っていたからです、メイの兄さんが16歳の女の子を連れて行く事になり帰りはタクシー2台でホテルに戻りました、しかしメイの兄さんが女性を連れて来た事で江川さんとメイと妹がその間部屋を追い出されるはめになったのでした、実は江川さん部屋代をケチリ1部屋しか借りない江川さん、従ってメイとはこの日なにもないという事になってしまうのです、妙なところでケチぶりを発揮する江川さんなのでした。

さて、ワタクシが連れて来た女性、暗がりで今一だったのですが、明るいところで見ると今二だったのでした、側で見るとまるでカエルのような顔立ち、「今からカエル?」と言いたくなるのをぐっと飲み込んで彼女と話しをします、彼女の故郷のパンパンガの事や住んでいるアパートでの友達との共同生活の事、そして話しが途切れた時でした。


彼女はシャワーに入るからと浴室に向かいました、ワタクシは..........「やっぱり、帰ってもらおう」と呟くのでした、見れば見るほど、そばに寄れば寄るほど、彼女のカエル顔はワタクシのタイプではありませんでした、ひょっとしてベッドの上でゲロゲーロと言い出すかもしれない、考えるだけで冷や汗がドット流れて来るのでした、そして彼女がシャワーから出て来たのでした。



次回に続きます、いつもご訪問頂きまして、誠に誠に有り難うございます。