バブルは崩壊し土地、株は下がり続けていました、土地の下落で銀行は多くの不良債権を抱えていてそれを処分するために貸し出している資金の回収に入りなおかつ貸し出しを抑え始めたのです、いわゆる銀行の貸し渋りという社会現象がおき始めたのでした。
ただでさえ中小企業は不況で苦しいなか銀行の貸し渋りで次々と潰れていく事になるのでした、当然ワタクシの事務所にも銀行はやってまいりました、
銀行員「社長、毎月の返済額なんですが、今35万円ですよねー、これをどうにか120万円の返済にして頂けないでしょうかねー」
ワタクシ「冗談じゃないですよ!そんなに払っていったら資金がショートしちゃって数ヵ月先に倒産しますよ」
銀行員「いやいや、そうじゃなくてですね、半年位で結構なんですよ、そうすれば返済が進みそれが実績となり融資を再開出来ますので、お願いします」
ワタクシ「本当に半年したら、また融資してもらえるんですね」
銀行員「えーっ、本当です、お約束しますよ」
当時の銀行員が言う事は信用されていました、しかし貸し渋りが始まり、銀行の営業マンの信用度は中小企業に取ってはがた落ちになりました、見栄も外聞もなく回収に走る銀行によって犠牲になった中小企業、この頃から日本人の自殺率が飛躍的に延び始めた時期でもありました。
ワタクシは銀行の営業マンを信じ月100万円を返済する事を取り決めました、主力の取引先を無くし資金力がなくなり苦しい現状となっていたワタクシでした、しかしやる気も余りなかったネットワークに竹田君という一人のを誘った事で状況が大きく変わって来ました、やる気満々の竹田君が若い人たちを次々に連れて来てワタクシはやる気のないネットワークに力を入れざる得なくなったのです。
背にはらは変えられず、お金になるなら何でもやらざる得ない状況でした、ワタクシは他に江川さん、横田さん、本間さん、梅津君に声をかけネットワークを広げていき、ある程度の収益を上げて行きました、そんなある日、夕子から電話がかかってまいりました、食事を一緒にしようというのです。
夕子に気がなかったワタクシは江川さんを一緒に連れて行きました、
江川さん「いや、可愛いね~、本当に可愛いね~」
勿論、江川さんは夕子を気に入ったようです、が、夕子は江川さんに全く興味がありません、夕子に気に入られるようにノンストップで喋りまくる江川さん、しかし明らかに空回りで夕子の心は動きません、考えてみれば毎月50万円もらって錦糸町タイ人の中でナンバーワンだった夕子がそう簡単に江川さんになびくはずもありませんでした。
結局、空振り三振の江川さんと夕子を送って帰ったのですが、更にその3日後にまたまた夕子から電話があり食事に来ないかと誘いがあったのでした、当時はタイに雪子が日本にマリコさんがいて夕子はハルの友人でもありワタクシにそんな気持ちは無いだろうと思っていたのですが、こう立て続けに誘いがあるとひょっとしたらと思わざる得ませんでした、しかしワタクシはこの日は川越まで仕事があった為にこの誘いを断りました。
2日後にまた夕子から電話で食事の誘いです、よせばいいのにノコノコと一人で出掛けたワタクシ、亀戸のタイレストランで食事をし夕子は酒を飲みほろ酔い加減です、店を出て送って行こうとするワタクシに夕子は
「レイスリーサン ワタシノ キモチ ワカライノー!」
と、いきなり切れる夕子、夕子からしてみると自分から何度も電話して誘っているのが意思表示だという事だったのでしょう、ワタクシから見ると夕子はハルの友人で錦糸町でナンバーワンの夕子がワタクシの事を好きになるはずがないと言う事が頭にあり、ストレートに怒った顔をした夕子の言葉に驚いてしまうのでした。
夕子の言葉に驚きながらワタクシは
「ホ、ホテル行く?」
夕子「ウン」
ワタクシは「愛してる」「好きだよ」の言葉も意思表現もなく、ワタクシ達は深い仲になってしまうのでした、そしてワタクシの女性関係は一気に変化してしまう事になるのでした。
次回に続きます、いつもご訪問頂きまして誠に誠に有り難うございます。