久々に午前中に外に出た。

パートナーと一緒に朝風呂に入り
何日かぶりの入浴で気分も晴れ

お見送りされて
就労支援の送迎で外を眺めた。

頭が働かないから
手先もおぼつかないけど

なんだかんだいつも通りの内職をこなして

職員と会話してると
自分の世界と外の世界が交わって

世の中、捨てたもんじゃないと思える。

見たくもない醜い争いや
自己中心的な人間の独裁も

何もかも忘れたいと感じる日もある。

例えばそれがちょっとしたことであっても
私には見える世界が黒く狭く窮屈で。

腰の曲がったおばあちゃんが杖をついて歩き
道路を渡っていただけで

車のクラクションを鳴らす恥知らずが。

社会不適合者の欠陥品ですら
自分の愚かさに気付くのに

鈍感な人間ほど自己肯定感が高く
堂々と生きていけるんだ。

神様は何を思ったか
「平等」と「平和」を人間に課した。

でも

それは叶わない。

地球をひっくり返しても
不平等と争いは必ずいつもすぐそこにある。

腰の曲がった杖をついたおばあちゃんと
車のクラクションを鳴らした運転手。

それは

あなたとあなたかもしれない。