中学校も高校も勉強は出来た。

高校でも数学のテストで100点を取るし
成績は上から5人以内には入ってた。

授業はとにかく先生が口にしたことを
ノートに全て右手で書きながら

左手でマークペンで要点にラインを引いて
両手を使ってた。

教科書は見て丸暗記して
テスト前に勉強しなくても点数は取れた。

数学は式の形を覚えていれば
あとは数字を当てはめて答えが出るだけの

単純なものだと思ってた。

でも私は暗算が出来ない。

そしてどう頑張っても出来なかった教科が
英語だった。

なぜならリスニングがあるから。

当時は何で英語だけ極端に出来ないのか
不思議で仕方なかったんだけど

耳からの情報に弱い私は
リスニングで点数を落としてた。

習字をやらせても絵を描かせても
文句なしに出来てたんだけど

音楽の教科も苦手だった。

楽器の不協和音が苦痛でしかないし
歌が上手い人ばかりではないから

騒音と大声が耐えられなかった。

母親が言うには
「お姉ちゃんは習い事のピアノを続けてたけど
 あなたはピアノ習わせても2回でやめた。」

くもんを習わせたら机の上に登って
言うこと聞かないからやめさせられた。

学校でも喧嘩売って来た奴の机は蹴飛ばして
相手のカバンを3階から放り投げてた。

でも勉強は出来てたから
恐怖を感じるくらい「変な子」よね。

知能検査で境界知能の結果が出たのは
圧倒的、壊滅的に耳からの情報に弱いから。

勉強が出来てたのは
ただ見て覚えたことを書いてただけ。

でも知能検査ではそんなものは役に立たない。

「船と車の共通点」を聞かれても

厳密に言えば
本気で全く違う乗り物だと思ってる。