4月30日のバンテリンドーム中日戦から1.2番を組んでいる桑原と蝦名がこの日も1.2番でスタメンに入り、開幕戦で九里からホームランを放った度会が6番ライトで4月30日以来のスタメン、同じく開幕戦で九里からプロ初安打（内野安打）を決めた石上が8番でショートに入った。

昨日のブログにも書いたが、2022年2023年は5月に良績を残している先発の大貫は、今シーズン初めて山本とバッテリーを組んだ。これは多くのファンが望んでいたかもしれない。

その大貫の立ち上がり、先頭の秋山にスプリットを1.2塁間を破られるヒットにされ、一死から小園をストレートの四球で歩かせて1.2塁のピンチとなり坂倉を迎えた。

坂倉には、スライダーからインサイドにキレるストレートで見逃しの三振に取り、今シーズン大貫からホームランを打っている田中広輔には、甘く入るスプリットをヒットにされて二死満塁のピンチを迎えたが、続く田村への2球目に特大のファウルを打たれるも、4球目にストレートをインローに投じてファーストゴロに打ち取り無失点に抑えた。

スプリットの落差が今一つたが、ストレートはキレている。

3回裏には先頭の秋山をスライダーからカットボールをアウトコース高めに決めて空振り三振に取り、野間をセンターフライ、小園にはスローカーブから落差のあるスプリットで空振り三振に取るピッチングで5月大貫の本領発揮と思わせるピッチング。

起爆剤とまでは言えないが度会と石上のルーキーをスタメンに入れた横浜だが3回までパーフェクトに抑えられる始末。しかし4回表、先頭の桑原がアウトコースのカットボールをバットの先に乗せてセンター前に初ヒットを決めると、蝦名の4球目にランエンドヒットで桑原がセカンドに進み、一死2塁から打席に入った佐野が初球のチェンジアップを完璧に捉えて先制ツーランを決めた。ナイスバッティング。

バックが大貫を盛り上げ、牧のホームランで流れを向けた

点を取った直後の4回裏、大貫は坂倉、田中、田村を4球で片付けるピッチング。良い当たりもあったが、田村にはインハイのカットボールでバットを折るピッチングで良い流れにしている。

5回裏は矢野のショートゴロを石上が厳しい体制から必死のスローイングでアウトにすると、九里の二遊間抜けそうなゴロを牧が逆シングルで捕ってからのジャンピングスローでアウトにするプレイで大貫を盛り上げた。

その直後の6回表、先頭の蝦名が内野安打で出塁すると一死から牧がフルカウントからインローのチェンジアップを掬い上げると、打球は伸びてレフトスタンドに入るツーランホームランとなり完全に流れを横浜に向けた。

大貫はHQS達成

7回表、この回からマウンドに上がったケムナ誠に先頭の桑原が四球で出塁すると、一死から佐野が打席に入り、4球目のアウトコースストレートを左方向に振り抜くと左中間を破るタイムリーツーベースとなり1点を追加。

7回裏、大貫は先頭の坂倉に甘く入るスプリットをライトに引っ張られられるヒットを許すと、田中には苦手意識があるのか、ストレートの四球を与え無死1.2塁のピンチを迎えてマウンドに野手が集まると、ここまで80球の大貫はここから低めにボールを集めた。田村、羽月、松山を低めの変化球で完全に打ち取りこの回も無失点に抑えた。

次のイニングで代打を送られて降板した大貫は「7回92球、被安打3、与四球2、失点0」でHQSを達成。いつも100球で交代させられるので100球肩になっている。せめて勝ち投手の権利が無い場面ではもう少し引っ張ってスタミナをつけてほしいと個人的には思う。

8回表、先頭の度会が猛打賞を決めて出塁すると、代走で神里が送られて、山本の2球目に盗塁を決めた。阪神の青柳は26日の登板の後27日に抹消されている。岡田監督は1回飛ばすとコメントしているが、言葉通りなら5月10日の横浜戦に先発してくるのか。そしてその時に神里をスタメンで起用する予定なのか。もしそうなるなら神里は背水の陣で挑む事になるだろう。

8回裏は中川虎大が、9回裏は山﨑が登板して無失点に抑えて5対0で勝利。

その他

先発投手によって捕手を固定するのは良いと思うが、思っている以上の結果が出ない時は今日のように変更(伊藤→山本)すると気分転換となり良い結果をもたらす可能性は普通にある。なのでジャクソンは次の登板で伊藤がマスクを被ってみたら面白いように感じる。

山本が捕手争いで頭二つ抜けてきていると思うが、先日石田健大とバッテリーを組んだ戸柱や今シーズン大貫とバッテリーを組んできた伊藤、今後の成長を見込む松尾で捕手三人制を継続していく上でも、気分転換に変更するのは必要不可欠だと思う。

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今シーズン初の大貫－山本のバッテリーで広島に完勝