日本シリーズはDAZNで配信がされず、福岡の殆どの試合はダイジェストしか見れなかったのでブログの更新も出来なかった。昨日の試合も現地観戦の後、疲れ果てて帰ってきたので更新を見送ろうと思ったけど、日本一になった自分の気持ちをログに残しておきたいので、第1戦と同じく自分の所感で更新しておきます。

 

試合の映像は見直さず現地で見て感じた事なので、見当違いの事を書くかもしれませんがご承知おき下さい。

 

スタメンは日替わりオーダー

日本シリーズでは桑原の1番に拘っていた。CSファイナルSの6戦目と日本シリーズ第1戦で1番に入った桑原はこの2試合で9打数1安打と数字の上では結果を出せていなかったので、2戦目以降は梶原を1番に抜擢する可能性があると思ったが、桑原を1番で起用し続けた事が大きかった。

 

自打球で左足打撲のオースティンをDHで起用した福岡の試合では、5戦目に佐野を外してフォードをファーストに入れるオーダーで3連勝目を飾り、6戦目のこの日は筒香を5番に置くオーダーで挑むと神がかったように的中。

 

IT企業で優れたデーター分析がこの短期決戦で生きたのだと思う。そしてそのデーターと三浦監督のインスピレーションとその期待に応えようとする選手達の気持ちがこの結果を生んだのだろう。

 

1    中    桑原 将志 
2    右    梶原 昂希 
3    二    牧 秀悟
4    一    オースティン
5    左    筒香 嘉智
6    三    宮﨑 敏郎
7    捕    戸柱 恭孝  
8    遊    森 敬斗 
9    投    大貫 晋一

 

16番を背負った大貫は同じ16番の川村丈夫と被った

このブログで再三書いてきたが、横浜の首脳陣は大貫の評価が低い。なので2戦目に炎上した大貫を第6戦の先発に抜擢したのは驚いた。Xで親しくさせてもらっているフォロワーさんのツイートを見て思い出したが、1998年に日本一になった第6戦の先発は同じ16番を背負った川村丈夫だった。

 

1998年日本シリーズ第6戦は、順番通りなら三浦大輔の先発だったが、第3戦に先発をして西武打線に滅多打ちをされた三浦大輔では無く、16番を背負った川村丈夫が先発をして7.1回を無失点に抑えて日本一になった。

 

こういう記憶から、スライドでも大貫の先発に拘る事に繋がったのかもしれない。そしてその期待に応えようと大貫は死に物狂いで腕を振った。

 

大貫の表情は物凄く強張っていたので心配だったが、初回にツーベースの今宮を2塁に置いて、第2戦でホームランを打たれた山川と相対したが、初球に空振りを取ったスプリットが効いて、2球目のツーシームと3球目にストレートで空振りを取り三球三振を決めた。ウィング席から見ていた球は素晴らしいキレがあった。

 

地元が自分と同じ大貫は、軟式少年野球チームが同じエリアの奈良北ジャガーズ出身。こういった背景があり個人的な感情をこのブログでも書いてしまっていたが、今シーズン最後の登板を「4回56球、被安打5、奪三振3、無四球、失点2」で締めた内容に拍手を送りたい。

 

筒香の先制HRは横浜全体に勇気を与えた

第4戦を終了した時点で筒香の日本シリーズの打率は.154。しかし第5戦で4打数2安打と先制タイムリーを放ちこの日の5番に抜擢された。その1打席目にチェンジアップをとらえた打球は放物線を描いてセンターの右に飛び込む先制ホームランとなった。

 

今シーズン筒香がホームランを打った試合で全勝の横浜は外弁慶シリーズの不安な気持ちを一蹴したに違いない。

 

濵口の気迫がチームを鼓舞して5回の猛攻に繋がった

濵口は2017年の日本シリーズでは7.1回をノーットに抑えた実績の持ち主。それだけではないがこの日は濵口が先発する可能性があると思っていた。しかし2017年の日本シリーズ以上に価値あるピッチングをこの日の5回に見せた。

 

2点差にされて流れの良くない状況でマウンドに上がった濵口は、気持ちを前面に出してSB打線を三者凡退に締めるとマウンドからベンチに帰る間に球場全体を鼓舞する姿を繰り返して5回裏の猛攻に繋げた。

 

5回裏SBは第3戦に先発したスチュワート・Jrがマウンドに上がると打者11人5安打3四死球で一気に7点を奪う猛攻を見せた。正直誰がどんな安打を打ったのか覚えていないが、この回9人目の打者として打席に立った筒香のタイムリーツーベースはしっかりと覚えている。

 

筒香がストレートを捉えると1打席目と同じく放物線を描く打球となり、たたずを飲んでグランドスラムを期待したが、リボンビジョン上段に直撃する走者一掃のタイムリーツーベースとなった。この打球は2017年の日本シリーズ第5戦で筒香がモイネロから放った打球と同じような打球で、その場面を思い出したファンもいたと思う。

 

筒香は4月の入団会見で「ベイスターズで優勝したい思いが日本でプレーするモチベーションになった」と言っていたが、そのモチベーションでこの日5番に抜擢された期待に応えた。ありがとうゴウ!

 

森原康平は日本一のクローザーになった

濵口のあとは坂本、伊勢、森原がSB打線を寄せ付けないピッチングで6回以降を1安打無失点に抑えて11対2の圧勝で日本一に輝いた。坂本のイニング跨ぎ、今シーズン苦しんだ伊勢の好投も素晴らしかったが、ブルペンの勝ちパターンで唯一1年間1軍のブルペンに入り続けた森原康平は本当に素晴らしかった。

 

CSファイナルの初戦で肩の違和感からブルペンを外れた時に”シーズン後半のイニング跨ぎや3連投を繰り返した影響がここで出てしまった”とネガティブな気持ちになったが、CSファイナルの2戦目以降は無安打ピッチングで日本一になるチームのクローザーにふさわしい投球を披露した。

 

シーズン中に何度かさよなら負けを喫した時に”優勝するチームのクローザーではなかった”とブログに書いてしまったが、スライダーを積極的にいれるコンビネーションにモデルチェンジをした8月後半からは無双のクローザーとなってブルペンを引っ張った。物凄く格好良かったよ本当にありがとう森原康平!

 

日本一になった瞬間

三浦監督が胴上げをされた時、人差し指を1本立てていた。これは権藤監督がリーグ優勝をして胴上げになった時と同じポーズでV1を意味していると思う。

 

1998年にリーグ優勝から日本一になった瞬間は、巨人ファンの方が圧倒的の多かった横浜の小中高校生時代にその巨人ファンに揶揄された事や、中高生の時にライトスタンドで必死に応援して負けを繰り返していた事を走馬灯のように思い出して少し感極まった。

 

そして昨日日本一になった瞬間は、隣で一緒に観戦した子供や、少し離れた席で応援した友人の喜ぶ姿が物凄く嬉しかった。しかし自分は1998年に優勝した時ほどの喜びは感じなかった。歳を取った事もあると思うが、心のどこかにリーグ優勝をしたい気持ちがあるからこその感情だと思う。

 

横浜DeNAベイスターズは、見事な下剋上で26年ぶりの日本一を達成して横浜の街に物過い興奮を巻き起こした。あとはリーグ優勝をして300%の喜びで横浜の街を昨日以上の興奮にさせてほしい。

 

 

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