カチャカチャッ、カチャカタッ…
三濱「あぁ、プレ全員分の届いたからな。色々見ながら執筆中だ」
京介「あぁ、偽シナか。どうだ?調子は」
三濱「今日は大寝坊してしまったからな。」
京介「ちなみに、何時に起きたんだ?」
三濱「10:23頃」
京介「全然普通じゃないか…」
三濱「で、構想を練りながらゲーセン行って、ちょこちょこ書いてるよ」
京介「…んな時にゲーセン行くなよ」
三濱「いいじゃねぇか」
京介「まさか遅筆なのはそれが原因じゃ…」
--三濱が何か刺さったような仕草をする
三濱「や、やかましい。ってか飽きやすいからな。そっちが主な原因だ。」
京介「ほう。だから、あの作品の残骸が…」
--京介の視線がノートだらけの所に向いた
三濱「それは言わないでくれ。ついでに見ないでくれ。頼むから」
京介「でも、本当のことだろ?」
三濱「ま、まぁな。で、オフ会で某MSに「MS試験受けたら?」とか言われたが、受けるつもり無いし」
京介「…性格を考えると妥当だな」
三濱「一週間でリプ書けるわけ無いし!」
京介「やっぱりMSも大変だな」
三濱「そうだな」
京介「あ、書けているところ、見せて貰っていいか?」
三濱「あぁ、本当に出来ているところは少ないが、いいぞ」
京介「じゃ…」
--京介は、モニタに映っていたネットのウィンドウを最小化し、ファイルを詮索する…が…
京介「あれ?文章ソフトのリプレイ執筆のようなタイトル、無いぞ?」
三濱「(何か書きながら)そりゃ、無いだろうな」
京介「え?」
--京介が三濱を見ると、紙束を持ってシャーペンを走らせていた。
京介「え?あ、アナログ?」
三濱「おうよ(サムズアップ)」
京介「意味わかんねぇよ!なんで後でこことかに乗せるのに紙に書いているんだよ!」
三濱「今PCに直接書くと、3度手間になる。二度手間で済ませたいんでな」
京介「いや、二度手間で済ませたいって、最初っからPCに打てばいいじゃないか」
三濱「オレ、明日から一週間、夜、家に居ないんだぞ?昼は寝ているし」
京介「え?」
三濱「だから、休憩時間でも書けるように、あえてこうしている。でないと、打ち込ん→印刷→続き執筆→打ち込みのかなり面倒な手間が」
京介「キミなりに考えていたという訳か」
三濱「そういうことだ」
京介「ついでにもう一つ質問」
三濱「なんだ?」
京介「その紙、メモ帳でもなく、原稿用紙でもないよな?何なんだ?」
--三濱は紙面とにらめっこしながら、表紙を片山の方に向けた
京介「って、なんで『事務便箋』なんだよ!もっと普通のものがあるだろ!」
三濱「んー、すぐに用意できなかったし、これ、ずっと置いておくのもアレだったからな」
京介「わざわざそれに書く必要ないだろ」
三濱「ま、何は何でも、完成すればOK!」
京介「(溜息)好きにしてくれ」