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ポンコツおじさんの独り言。
更新はスローで不定期。

ついに終わった。
一番大きな山をやっと越えたのだ。
これから完治に向けて長い道のりが待っているが、これまでのことを思えばどうということはない。

※以下、やや長文の個人的見解による内容に過ぎないのであしからず。


入院当日。早朝。
外は暗く、みぞれまじりの天候で指先がかじかむ寒さだった。
当然のように一睡もできず、覚悟など決められるわけもなく、約束の時間に間に合うことだけを考えてボストンバッグを持ち上げた。重いなと感じたのは荷物のせいだけではないだろう。

電車の運行に乱れはなく、ずいぶん早くに到着してしまった。それでもすでに数人が列をなしており、大病院の多忙さが窺える。
時刻になって扉が開き、葬列のような人々が静かに流れ込む。手の消毒をし、サーモグラフィーで発熱の有無を確認してからようやく院内へと入れた。そしてそれぞれの目的のために散ってゆく。

オレは入院なのでまずPCR検査を受けなければならなかった。ここで陽性だとすべてが白紙だ。
検査結果を待っているあいだに入院の説明を受ける。そこでほとんど諦めていた、個室がとれたことを知らされた。素直に喜んだ。
しばらくして名前を呼ばれ、PCR検査もクリアしたので病室へと案内される。
『こちらですね』
個室の説明を明るく晴れやかな口調でしてゆく看護師。逆にオレの表情は曇っていった。
『それでは失礼します』
大きな鉄の扉が閉まり、看護師は去っていった。
ベッド、テレビ、ユニットバスにエアコン。どれも古かった。そういった設備を物置小屋にでも押し込めたような部屋だった。
「まあ、こんなものか」
運が良いとは言えないオレとしては、一人きりでいられるだけでもありがたかった。

重いボストンバッグを置いて中身を出す。荷物の整理をし、楽な格好に着替え、部屋の設備をこまかく見ようとした時、大きな鉄の扉が派手な音を立ててノックされた。ほぼ同時に誰かが入ってくる。
『おはようございます。担当の○○です』
小柄な若い女性が、ノートパソコンを積んだカートごと押し入ってきた。オレはどうぞとは言っていない。ノックの意味とは。
『それでは検温と血圧を計っていきますね』
部屋の説明をしてくれたさっきの看護師と似たようなものだ。明るく優しそうだが事務的で、こちらの都合はあまり考えていない。ひと通り自分の仕事を終えると鉄の扉に消えていった。

小一時間ほどのあいだに何人がきたのか。相変わらずノックと同時に全員が入ってきた。一度待てと告げてみようか。ベッドに寝転がり天井を見ながらふと思った。

夕方になってまた検温と血圧だった。そのあとは夕食。運ばれてきた食事はどれも淡白な味だがうまかった。日頃どれだけ塩辛いものばかり食べていたかを思い知らされる。

夜十時。消灯。
これを過ぎれば周囲も静かになり、誰も来ることはなかった。
明日は手術。朝早くから準備をし、担当医に呼ばれればすぐに別の階の手術室へと出向く。
煙草がやりたかった。酒を飲もうという気分にはなれないが、思惟に沈むとき習慣のように指先で煙をつまんでいた。

明朝。
鉄の扉が鳴ると同時に開き、名前を呼ばれた。
手術着というものは廃止されているらしく、レンタルのガウンにキャップを被せられた。
『こちらでお待ちください』
連れてこられた場所にはオレと同じ格好をした人が何人かいて、視線を巡らせるとストレッチャーで運ばれていく人の姿もあった。
まるで流れ作業のように次々と運ばれていくのか。
なんとなくいろんなものが軽薄なもののように感じた。相対的に、限られた人数の医師たちは日々多忙を極めて奮闘しているということが相反していて、思考が混乱しそうだった。

始まった。
少し話が違うなと思ったのは、入院前から諸々の事情で早い段階で鎮静剤を使用する約束だったのに、一向に使われなかったことだ。そのことで少々手間取った。

『こちらへ』
高い天井から垂れ下がるカーテンが開かれた時、やられたと感じた。立ち並ぶ機器、でかいあの照明。ドラマのセットかと一瞬思ったが違う。こっちが本物なのだ。

気づけば数人がかりだった。問答無用で腕に針を打ち込まれ、鎮静剤かと思えば伸びる管のさきは生理食塩水。やはりやられた。
『こういう体勢をとってくださいねぇ』
言いながらそういう体勢に無理やりさせられる。背中が冷たくなり、また何か打ち込まれた。
『では、うつ伏せに』
言いながら三人ぐらいがオレを持ち上げる。その中の一人がいつまでも上げているオレの頭を抑えつけた。何かが切れた、瞬間。


-まな板の上の鯉になるんだよ
いや、オレは魚じゃない人間だ、こいつら

-頑張れ -踏ん張るんじゃ
そんなこと言ったって話が違うじゃないか

-頑張れレイくん -応援してるよ
これでも頑張ってるんだ、それなのに

-大丈夫 -帰りを待ってるね
オレがいちばん帰り・・・   わかったよ


震えながら全身に込めていた力を、息を吐きながら緩めた。
『はい、チカラぬきましょうねぇ』
言われたから脱力したわけじゃない。心の中で叫んだ。

手術は終わり、ストレッチャーで運ばれた。
ちょっと長い廊下を、仰向けで運ばれる日がくるとは考えもしなかった。
オレの視界には、無機質な天井とブラインドの隙間から覗く晴天の空が、半々に見えた。

物置小屋の個室に戻った。
麻酔が抜けるまで絶対安静で、二時間は仰向けで頭も動かすなと言われた。二時間経てば寝返りはうってよし、翌朝の検温までベッド上にて安静。無視した。
本来ならベッドの上で尿瓶を使って排尿しろと言われたが、それは動けず仕方のないときだ。
オレはもともと毒も薬も効きにくいから三時間ほどで立てるようになった。それでもあちこちにつかまりながら便所で用を足し、何事もなかったようにベッドへ戻った。

鉄の扉。鳴ると同時に誰かが踏み入ってくる。
『おしっこでましたぁ?』
「はい」
『それはよかった、でないとアソコに管を入れて』
看護師がカラの尿瓶をみて怪訝な顔をし、オレを睨んだ。
「ああ、動けたもので」
『そうですか、こちらにしてほしかったのに』
どういう意味で言っているのかわからなかったが、患者の人権やらなんやらを守ると書類に書いてあったのを急に思い出した。だとしたら、動けるようになった患者が自力でトイレへ行くというのを助けるべきではないのか。
『まあいいですけど、転倒とか怖いですから気をつけてくださいね』
何やら不満げな看護師が術後の軽食を持ってきた。袋に入った小さなパンふたつ。枕元に置かれた。
身体をひねるようにして横向きに起き上がり、肘をつく。看護師は、やっと袋を破いて取り出したパンにかじりつこうとするオレを、一瞥しただけで出て行った。
もらった書類には決して起き上がらず、術後の軽食は看護師が補助して食べさせるとあった。
人が芋虫のようになっているのがおもしろいのかな。
まあ山は越えたのだ。どうでもよくなった。

術後、その日の夕方。
運ばれてきた夕食を頂いていると、担当医の先生がふらりと現れた。もごもごと飯を食っているオレにかまわず術式の説明をし、足早に去っていこうとする。
「あの、先生」
『はいはい何か』
ひらりと行こうとする先生を呼び止め、ダメもとで訊いてみる。
「術後、ひどい痛みや出血もないので、退院を早めたりとかできませんかね」
『うんうん、大丈夫そうならいいけど』
「お願いします」
『はいはい、じゃ早めておくね。おうちの方がいいのかな?』
「はい」
『ははっ、病院の方がいいという人もいるからね』
後半の声は小さくなって鉄の扉に吸い込まれるように消えていった。
色々伝えておいたはずだが、おかしいな言い方だった。まるで何も知らないみたいだ。でもこれで、明後日には帰れるのだ。

そこからは慣れたものだった。
不意に誰がきても平気だったし、ヒマつぶしに一番活躍したのはテレビでもスマホでもなく、読めていなかった小説だった。分厚いものだったが半分以上は読んで、帰宅する頃には続きが気になっていた。


最後に。
こんな長期戦になるとは思ってもみなくて。
不安や恐怖にまかせてグチみたいに書き出してしまったひとつの物語が、ここでようやく完結できたのは応援してくれたみんながいてくれたからです。
心から感謝。ありがとう。
もし次回があるとすれば、完治に向けてよろしくないことが起きたときだな。まぢでそれはカンベンしてほしいところw
これから長い治療期間に突入しますが、まあなんとかなるでしょう、それでわ^^ノシ

病を得てから1年以上。
入院、手術が決まったのは去年の12月半ば。
いよいよ来週月曜日に行ってまいりやす(`・ω・´)ゞ
翌日火曜日に手術で、順調にいけば金曜日には退院できる予定。

いまコロナもすげーことになってるし、今日は大雪で入院日も雨かみぞれの予報。
さすが運のないオレ(´;ω;`)
病院に着いたらすぐPCR検査を受けて陰性の結果が出ないとすべて白紙になるっぽいし、。
まぢでそれだけはカンベンしてほしいな。。

これからどんどん余裕がなくなると思うので少し早めの報告でした。

次回は無事に戻ってPCいじれる状態なら更新しようと思いまーす。

・・んぁあっ!こえー!!すーぱーこえぇー!!!
全部うまくいくようにみんな祈っててくれぃ><;

色々あって急にスマホでびゅーしましたw

石器時代おぢさん、、、
なんんんもわからん(-゛-;)

なんか、あれだよね。。
広告ってうまく作られてるよね。。

わかりやすく書いてそうなわりに、実際は落とし穴だらけだったり。。

泣き寝入りするしかない場面もかいくぐりながら(いやたぶん食らってんだけどネ)ようやくスマホを手にしたよ。

まだ少ししかいじってないけどガラケーからだから連絡先とか手打ちで登録してるし文字打つのもカメの歩みで、これって使いこなせる日がホントにくるのか心配(´;ω;`)