キッカケは彼から | あたしの赤裸々不倫日々

キッカケは彼から

その日、
コウとは色んな話をした。


彼はとりとめのないあたしの話を 頷き耳を傾けてくれる。
そんな聞き上手な彼に いつの間にか甘えてしまったのか、
みるみる距離が縮まっていったのを覚えてる。

"このままじゃキリがないな・・"
時計は3時をまわっていたので 帰ろうと店を出た。


レイ 「タクシーで帰ろうかな。」
コウ 「じゃ俺見送るよ。」

そう言い 近くのタクシー乗り場まで2人で歩く。
けれど 目の前にタクシーがとまってるのにコウは止まろうとしない。
不思議に思いながら歩いていると
最近出来たばかりのイルミネーションが評判のビルを通りかかった。

立ち止まって眺めていると、
前を歩いていた彼が突然振り返り あたしを抱き締めた。


「・・・・・・・・・・・!」


びっくりして固まるあたし。
振りほどきたくても力が入らなくて震えてしまう・・。

更にあたしを抱き締める腕に力が入る彼。
状況が飲み込めるんだけど 頭はパニクッてて、
何か言いたいんだけど言葉が出なくて、
頭が真っ白になって・・
思わず 彼を精一杯振りほどき
通りかかったタクシーを呼び止め 一人バタバタと帰ってしまった。

車内で冷静になろうと必死だったんだけどいつの間にか家路について、
もぅ寝る時間なのになかなか寝付けなかった。


"明日 どんな顔すればいいんだろう・・"
ただそればかり 考えていたのを覚えてる・・・。