冷めた考え方と思われても仕方ないことだけど僕は日本が活躍するということに対しては特に何の感情も持っていなかった。

ワールドカップにしろ野球にしろ五輪にしろ、そしてF1にしろ。

日本は身体能力の面で海外には劣っていると思うし、国自体がそこまでスポーツに力を注いでいるとは思えない。

その為、どんなに日本のサポーターが一丸になって喉を枯らして応援しても結局結果は大抵それなり、かそれ以上のそれなりかに落ち着く。

だから勝てる見込みの無いチームを応援するということが不思議でならなかった。

僕が見てきたF1にも日本のメーカーやドライバーが活躍していた時期があった。
HONDA、TOYOTA、佐藤琢磨、山本左近、中嶋一貴..。

そのいずれも応援したことはなかった。

2006年鈴鹿F1までは。


$ハイパーアシスタントの憂鬱

「Super Aguri F1 Team SA06」(佐藤琢磨)

2006 鈴鹿 F1(予選:20位/決勝:15位)


2年ちょいかな?資金難によりF1界を短期間で去ったチーム。

兎に角運もなかったし金もなかったチームだと思う。

当然、結果も出なかった。

だけど2006年鈴鹿F1で見せた佐藤琢磨の走りは僕に何らかの影響を確実に及ぼすことになった。

力のないチームで力のないマシンに乗って直それでも果敢にアタックする姿に感動した。
頑張ったで賞を捧げたいくらいに。

無くなってしまったのは残念だけど、いいチームだった。



ハイパーアシスタントの憂鬱


ハイパーアシスタントの憂鬱


ハイパーアシスタントの憂鬱


ハイパーアシスタントの憂鬱