2月3日、金曜日。

撮影終了後、先生に六本木に連れてってもらった。

六本木で夕食を済ませ先生が「おっぱいに当たりにいこか」と言ってきた。
「?おっぱいに...当たる?」
ピュアな僕にはその意味が分からなかったが酔った勢いで着いていった。

目的地周辺は黒人がわんさかいて前を通ると「ヘイ、ブラザー!」とか言って呼び止めてくんの。
こわい。

先生「ここな」って指差した先は...ショットバーだった。

実は僕はピュアな僕はショットバーが初めてだった。

店に入るや僕はそれはそれはとてもビックリした。

狭い店内に流れるBGMでぎゅうぎゅう詰めになりながら踊り狂う人達。
しかも多国籍。白人、黒人、アジア系...。日本人の方が少ないんじゃない?と思うくらい。すごいグローバル。

先生に連れられ人の間を縫うように奥に進む。
ここで先生の言った「おっぱいに当たりにいこか」の真意を理解した。

狭いなか、人がひしめき合って暴れているので否が応にもおっぱいに当たってしまうのです。
ピュアな僕は決して鼻の下を伸ばしたりしませんでした。
紳士的に「失礼」と言って立ち去りました。


しかししかしすごい場所があったもんだと本当に感動致した所存です。
まるで僕がこれまで居た世界がちっぽけに感じるほど。

同時に何でもっと早くこんな場所を知らなかったんだろう、とも思いました。

メニューを見ても何が何の酒かよく分かんなかったし甘い酒以外飲めないので先生が代わりに頼んでくれました。
その味は甘くてクリーミーで、こんな素晴らしいドリンクをもらえる私は、きっと特別な存在なのだと感じました。
今では、私がカメラマン。アシスタントにあげるのはもちろんスミノフアイス。
なぜなら、彼もまた、特別な存在だからです。

先生は早々に僕を一人残して踊りに行くという名目でおっぱいに当たりに行きました。
僕は踊るのとか苦手なのでちびちびとお酒を飲んでたのですがとある女性に声を掛けられて(結構酔ってた)適当に返答していたら何かやたらと気に入られ連絡先を聞かれ、「後でね」って僕のホッペにキスをして彼女は去って行きました。

後で...?

何か恐ろしい予感しか感じませんでしたが僕の脳内はアルコールさんがいっぱい入っていたのである種の無敵モードを発揮してるので特に気に留めませんでした。


数十分後に先ほどの女性から連絡が入り僕はバーを抜け、近くのバーで女性と再会しました。
そのバーでも一緒に踊ってたのですが彼女はおもむろに僕の股間に触ってきたりベルトを外そうとしてきました。
僕は「これが痴女ってやつか...末恐ろしいな」と思いながら必死に抵抗してました。ピュアだから。
後に知りましたがこれはランバダっていうダンスらしいです。

まぁそんなこともあり彼女は自宅に帰ると言ってきます。
「じゃあタクシー呼ぶよ」と僕は言いました(もう時間は2時を過ぎてました)
そしたら彼女は「でも部屋散らかってるから別の場所で...」

ええ、いつからそっち方面の話になっていたのでしょうか

僕は身の危険を感じ適当に挨拶をしてその場を切り抜けました。

つまり何が言いたいかというと、俺は紳士


そして大事なことに気付きました。

先輩を最初のバーに置いてけぼりにしてたことです。


ま、それは置いといてすごい世界を経験できた素晴らしい夜でした。


ハイパーアシスタントの憂鬱


ハイパーアシスタントの憂鬱


ハイパーアシスタントの憂鬱