はじめに。
前回アンドレアス・グルスキーは中判カメラを使用していると記載しましたがどうやら大判カメラ(中判カメラ以上の描写力を持つ)を使用しているようでした。ここにお詫び申し上げます。

最終回となる今回は「アンドレアス・グルスキー」を掘り下げて説明したい。

彼はドイツ生まれで、未だ現役の写真家である。
現在では現代写真家でドイツ御三家と呼ばれる内の一人。(また機会があれば他2名も紹介したい)

これまでの記事を読んで頂ければ分かるように彼は写真の隅々まで焦点が合い尚かつ巨大な写真を海外を回りながら制作してきた。
それはビル、工場、ホテルに限らず巨大ショッピングモール、コンサート会場、スタジアム、証券取引所など様々な物を被写体に選んだ。

ここで共通するのは巨大な建物の中、尚かつ人が、物がひしめき合うような場所を選んでいるのだ。

アンドレアス・グルスキーは個人が巨大消費社会の中の閉じられた空間で意味を与えられている状況を描き出すと共に人を俯瞰で捉えることで人の価値、存在意義を訴えているのではないだろうか。

今回「Rhein II」が写真としては史上最高額で落札されたが、実は以前も当時としては史上最高額で彼の写真が落札された経歴がある。つまり今回、彼は自分の記録を塗り替えたのだ。

この写真が以前の史上最高額で落札された作品である。

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「99-cent」
暴力的な色づかいが素晴らしい。


ここで再び「Rhein II」に目を向けてみよう。
大きさは3.80x2.99mあり、世界で6つしか制作されていない(4つは美術館に2つは個人のコレクションに。オークションにだしたのはコレクションの内の一つ)
ライン川を映したこの作品は実はアンドレアス・グルスキーのジョギングコースなのだ。

そして僕が一番注目しているのは「Rhein II」はこれまでの作品とは明らかに違い、人も物もない殺風景な写真になっている。
しかもこの作品、実際に作品を撮った現場に行くと発電所があるようなのだ。それを彼は「排除」したのだ。
これまでは人を、物を写真の中に含めていった彼が「Rhein II」では徹底的に排除していった。

彼が「Rhein II」何を伝えようとしているのかは僕には分からないがこの作品は彼が撮った作品としては非常に珍しい作品となっている。

この作品、A4サイズで誰が撮ったか分からない状態で1万円で売ってても僕は絶対買わないなー...。
例えアンドレアス・グルスキーの作品だと分かっても1万円は出せそうにないなぁ(´Д`;)
ただ、今回紹介したようなスーパーマーケットの写真、あれは値段相応だと思う。

芸術ってのは非常に厄介なものである。


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切実に太りたいプロジェクト(SFP):53.1kg→52.0kg(前日比-1.1kg)