僕が初めて鈴鹿サーキットに行ったのは02年。

開催されていたレースが「鈴鹿8時間耐久ロードレース」。

最初はバイクが好きだったからバイクのお祭りがあると聞いて鈴鹿に駆けつけた。

そしてレースに感動し、以降鈴鹿に通いつめることになる。

08年に関しては15レースを観戦し自己ベストを打ち立てた。



写真を撮る事に関しては05年からデジタル一眼(EOS 20D)を買い、真剣にレース写真を撮り始めた。

それまでは写るんですでただ何となく記念写真的に撮ったりしたり、

デジタル一眼を買う前にEOS kiss5 という銀塩カメラを買い、キャンギャルを撮ったりしていた。

一時期はキャンギャルを撮ることに執念を燃やしていた時期もあった。


鈴鹿へはいつもバイクで通っていた。

カメラ機材をリュックで背負い、片道約2時間くらいで常に下道を走っていた。

滋賀から三重の県境に入ると片道2車線の山道でビュンビュン飛ばせて楽しかった。

行きはこれから鈴鹿に向かうだろう車両を見ては親近感を覚え

帰りは鈴鹿から帰っているのだろう車両を見ては親近感を覚えていた。

特に鈴鹿サーキット周辺の道路はレース関係者や観戦者の車両でごった返していて面白かった。

しかし、カメラ機材は年を重ねるごとに重くなっていき、

2010年にEF300mm F2.8を購入し、鈴鹿に担いでいった時はさすがにつらかった。

今調べたらレンズ単体で2.5kgあるみたい。おそろしい。


また、鈴鹿は天候があまり安定せず(僕が見に行ったレースの半分は確実に雨が降っていた)

びしょ濡れになりながら鈴鹿まで行きびしょ濡れになりながら撮影しびしょ濡れになりながら帰った。

特にF1の時期は台風の時期でもあるのでいつも天気に泣かされていた。

F1、8時間耐久ロードレースに関しては金曜にもマシンが走るので有給を取り、

金、土、日と3日間バイクで行き帰りしたりしていた。ホテルに泊まった事は一度もない。


そうやってつらい経験を乗り越え僕は鈴鹿がだんだんと好きになっていくのであった。

たまに、7月の鈴鹿のタイヤの匂い、会場の空気、マシンのエキゾーストノートを思い出す。

神奈川にきて鈴鹿が遠くなったけどまた鈴鹿に帰る日を夢見て。


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