SHiFT the Future | Re:

SHiFT the Future

『SHiFTって名前いいじゃん』

突然そんな事を言われた。
適度に酔っていたので詳しく覚えていないが
曖昧な記憶を辿ると、常に動いているという連想に
結びつく言葉なんだそう。

SHiFTというバンド名を名乗ったのはもうかなり前の事だった。
バンド名というところはちょっと違うかな...

それまで活動していたバンドを終息させ、新たなバンドを立ち上げようと
していた頃だった。
この時もう一度バンドを作るのであれば、何か先に繋がる言葉、
未来に向かっていくような言葉、そして自分の軸にしたい。
それでいてシンプルなワード。そんな思いで言葉を捜していた。

それまでのバンド活動で培ってきたものを自分の軸として
未来に歩んで行きたい、そんな風に思っていた。

中学でエレキギターに出会い高校に行ってから直ぐにオリジナルの
バンドを組む事になった。
今でも鮮明に覚えてるオリジナルバンドでの初ライブ。
埼玉の浦和にあった小さなライブハウスだったが、
バンドメンバーの知り合いなんかで満員状態。
緊張の中、ただただ演奏する事に集中して全然楽しくない初ライブ。
周りなんて全く見えなかったバックバンド以下のギタリスト。
これじゃ何も伝わらないと思い、その後はギターの練習よりも
ステージでどうあるか、という練習を鏡の前で繰り返した。

当時のバンドは週に3回、スタジオでリハーサルをし、
月に2~3回くらいのライブをやっていた。
自分の生活の中心がバンド。どんな事よりもバンドが全て。
それが当たり前だったし、苦痛に感じる事さえ無いくらい夢中だった。

ライブではTAKUIのMAGGIE MAEやDAIGOのJZEIL等と対バンになる事もあり
動員を競う事でライブハウスも盛り上がっていた。
楽屋では皆ライバル。俺達が一番かっこいいという思いで
どのバンドもステージに向かっていた。

多くのステージを経験し、刺激的な対バンのステージも見せ付けられ
自分自身も磨かれていったんだろうと思う。
この頃の経験が自分にとっての肥やしになっている。

そこで培われた軸を繋げたい。
そこからSHiFTという言葉を自分を形容するワードとして使う事にした。

新たなバンドメンバーを探す為、poshmusicという楽曲配信サイトに登録する事にし
そこでSHiFTを名乗る。
オリジナル楽曲を定期的にアップロードしていき、メンバー募集サイトから
リンクしてオリジナル楽曲を聴いてもらう。
気に入ってくれたら連絡を取り合い~という感じで多くのメンバーに会う事になった。
視聴、アクセス等の総合ランキングではTop3に入りボーカリストだけでも50名以上は連絡が入った。
その中の一人が今のSHiFTのボーカル、Ryoだった。

この時既にOverflow、TRUTH、Reincarnation、痕跡の原曲を配信していた。
Ryoは全ての楽曲を心底気に入り、連絡を取り合う事になる。
最終的にそのままバンド名として使うという選択をしたのはRyoだった。
俺はSHiFTというワードをバンド名に使う事に戸惑いがあった。
あくまで募集する為のワードでありバンド名としてなんて考えもしていなかったからだ。
しかしRyoはSHiFTというバンド名に拘っていた感じがした。
SHiFTというワードに彼自身のフォーカスがピタッとはまったのかもしれない。

そしてその時に言われた言葉があった...
何でSHiFTがいいのか?という問いに対して

『SHiFTって名前いいじゃん』

そう答えた。



先の予定は全く無い状態だけど、今楽曲を作成している。
SHiFTというワードを作ったあの頃の感覚で...

SHiFT the Future

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