金曜日は比較的早く退社することができました。
ルンルン気分で電車に乗った直後、事件勃発。
車内乱闘発生です。
電車内は、席がすべて埋まっていてぽつぽつと人が立つ程度。
私が立っている前にPSPでゲームに熱中する少年。
すると、突然少年の二つ隣に座っていた、先日婚約した歌舞伎俳優
に良く似た男性が、「おい!おまえ、さっきからうるせーっていってんじゃ
ねえかよ!」と叫び、それでも無反応な少年に手を伸ばして襟首を
つかみました。
見開いた男性の目は、横から見ると飛び出していました。
私はこの時点で本能的にカニ歩きですぐ横に移動、入れ替わりに叫び声
をあげた男性が少年の前に立ちはだかりました。
少年はそこでやっとイヤホンを耳からはずしましたが、男性はなおも
少年の胸倉をつかみ上げ、いきなり、平手打ち。
少年は声もあげず、男性に殴りかかっていき二人は殴り合いに。
この時、周囲にいた男性が二人を取り押さえようと必死になっていまいしたが、
勢いは収まらず、車内の床には赤いものが転々とついていきました( ̄Д ̄;;
周囲の乗客も凍りついて成り行きを見守り、情けないことに私もただおろおろする
ばかり。車掌さんを呼ぼうにも、車掌さんがいるであろう電車の最後尾は乱闘現場の
後ろだったのです。
そして、平手打ちをくらわした男性はにやりと笑って
「おまえ、なかなか度胸あるじゃねーか」
おお。もしや、これはけんかの後に生まれる男の友情!?
とんでもない。なおも続く乱闘。必死に止めようとするおじ様たち。
そんな時、美しく髪を結い上げた見事なシルバーフォックスのコートを着た
50くらいのご婦人が乱闘している彼らの足元から、彼らの所持品を拾い集めて
座席に収めていました。
彼女は、乱闘をきっとにらむように見守り、電車が次の駅で止まり怖い男性が少年を
外に連れ出そうとするのを止めようとさえしていました。
なんとも肝の据わった方です。
結局、彼らは仲介人のおじ様数人と次の駅で駅員さんに身柄を預けられることに
なりました。
閉まってゆく電車の扉の隙間から怖い男性が「私は殴ってませんよ!」と
訴えている声が最後に聞こえました。
うそばっかり。
とっさにけんかを止めようと体を張ったおじ様達、冷静な対応をしたご婦人の
その勇気に脱帽です。
私はというと、やっぱり情けないことに1/4泣きでした。
生まれて初めて殴り合いのけんかを見ましたが、暴力は悲しいですね。
渦中の少年は最後まで一言も声をあげず、電車を降りるときも携帯電話を
耳にあてていました。通話をしているわけでもなく、ただ耳にあてているだけ。
周囲との接触を断ち、自分を守ろうとしていたのでしょうか。
怖い男性の行動もそうですが、少年の周囲への無関心(のように見えた)にも違和感
を感じた一幕でした。
