12月5日満月、私が愛して止まないお袋の誕生日である。
着替えとリハビリパンツを持って病棟に向かったが、今はインフル
対策で面会は出来ず、対応して下さった看護師さんに「今日は母の
誕生日なのでおめでとうとお伝えください」と伝言。
看護師さんも小さく手を叩いて「おめでとうございます」と受けて
下さった。
本当に、去年の親父の入院から感じる事だが、医療関係の方のご尽力
には本当に頭が下がる。 感謝しかない。
体を動かせないかと思って電話も避けていたが、先ほどお袋に電話
して話が出来た。
まだ痛み止め成分を点滴に入れてもらってるのか、不思議と痛みは
無いと言う。
正月は無理だけど必ず家に帰れるようになるからね、と。
その言葉だけで嬉しい。
もうリハビリも始まるので長期入院をきっかけに認知の衰えが進む
なんていう心配も杞憂かもしれない。
やっぱり強い人だ。
夜7時過ぎにようやく満月が叢雲から姿を現した。
なんとも神々しい、無心に祈った、お袋が無事に家に帰れる事を。
どうか願いが届きますよう。
帰ったらどんなお世話も引き受けますから。
お願い。