Gravity Stairs | Born of Frustration

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Artist: Crowded House
Artist: Gravity Stairs
Year: 2024
Genre: Pop Rock, Dream Pop, Soft Rock


オーストラリアのポップロックバンドCrowded Houseの8枚目のアルバム。「Dreamers Are Waiting」から3年ぶりのアルバムでメンバーは前作と同じ5人です。Neil Finnの2人の息子Liam FinnとElroy Finnは前作から正式メンバーです。Neil Finnは現在66才、Nick Seymourは65才、前作で加入したMitchell Froom(初期のスタジオメンバーでもある)は70才なので、LiamとElroyの活躍がバンドの平均年齢を下げて渋さを和らげているように感じます。「Dreamers Are Waiting」も良いアルバムながらソフトすぎてAORのようで感情を揺さぶられなかったけど、「Gravity Stairs」はCrowded Houseらしいメロウでエモーショナルな旋律が多く見られます。先行シングルのOh Hi、Teenage Summer、The Howlがいずれも素晴らしくて新作にも期待してたけど期待通りの高いクオリティーで、Neil Finnの作曲の力に衰えは見られません。The Howlを聴いた時に良い曲だけどあまりNeil Finnらしくないなと思ったらやっぱり息子のLiam Finnの作曲でした。この曲はドリームポップだけど全体としてもNeil Finnが「ドリーミーな性質」と語る通りの世界観で統一されたアルバムです。Elroy FinnとNeil Finnで作曲したBlurry GrassはThe Beatlesのようなメロディーが印象的で、Nick Seymourが描いたカバーアートも「Revolver」の模倣です。Elroyはかなり直接的にThe Beatlesの影響を受けているようです。Some Greater Planには兄のTim Finnが顔を出しています。奥さんのSharon Finnも2曲でボーカルで参加しています。Finnファミリー勢揃いで彼らが同じ方向を向くことで一体感が生まれてます。ラストのNight SongはNeil Finnによる作曲のプログレッシブポップで締めます。昔のようなラジオヒットはないけど全体として美しくて品があり心を揺さぶられるアルバムです。