Paris | Born of Frustration

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Artist: The Cure
Album: Paris
Year: 1993
Genre: Post-Punk, Gothic Rock, Alternative Rock


イギリスのポストパンクバンドThe Cureのライブアルバム。The Cureの往年の公式ライブ盤はConcert、Entreat、Show、Parisの4作品でこれまでリマスターのCD化されたのはEntreatのみだけど、ようやくParisが30周年記念でリマスターされました。Showも去年リマスターされたけどLPでしかリリースしてなくて、CD派の自分としては何故?と思いました。いくらLPが流行ってるからとはいえThe Cureのライブ盤を聴いてるような人はCDで音楽を聴く層が多いと思うのですが。ひとまず4枚の中での最高傑作である「Paris」をCDでリイシューしてくれたことは感謝します。「Show」と「Paris」は対を成すアルバムで同じ1993年にリリースされました。Friday I'm in LoveやJust Like HeavenやIn Between Daysなどポップでライトな曲を多く収録した「Show」に対して、初期の曲が多くダークなゴシックサイドを中心に選曲された「Paris」という個性です。自分はどっちも好きだけどやはり「Paris」派です。タイトル通りパリで1992年に行われたライブで、The Cureはフランスで非常に人気があるバンドなのでファンの歓声にも熱気を感じます。「Seventeen Seconds」から3曲、「Pornography」から2曲選ばれていることがこのライブの注目ポイントで、The Cureのゴシックロックバンドとしての存在意義を感じます。At Nightのこのバージョンは特に秀逸です。その他のアルバムからも満遍なく選ばれていてDisintegrationからはヒット曲Lovesong、WishからはA Letter to Eliseなど人気曲もちゃんと押さえてます。Robert Smithのボーカルは全体的にテンションを抑え気味で、持ち前のメソメソと泣きそうなエモーショナルな歌声が素晴らしいです。憂鬱で繊細でメランコリックなムードで統一されたライブアルバムです。このリイシューではオリジナルには入ってなかったShake Dog ShakeとHot Hot Hot!!!が最初と最後に追加されていて、曲順も少し変更されています。