R-1 感想 ②(辛口長め) | Born of Frustration

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前回は街裏ぴんくにしか言及しなかったので他の芸人にも触れときます。好き嫌い、ネタの良し悪し、笑えたか笑えなかったか、この3つは微妙に異なります。何を重要視するかで評価は変わってくるけど自分がもし審査員なら笑えたか笑えなかったかを基準に点数を付けます。好きな芸人でもそのネタが面白くなければ高い点数は付けたくない。いち視聴者としてもフラットな目で見ています。

まず吉住の1本目。デモ活動をする女がプラカードを持ったまま彼氏の親に挨拶に行くというコント。これは設定からして面白かったです。演技力があるのでキチガイじみたキャラにも説得力があります。93点

2本目は1本目に比べれば弱かった。仕事中は真面目だけど彼氏の前だけぶりっ子キャラというのも既視感があるし、ぶりっ子をボケにするというのも今更です。点数をつけるなら90点

ルシファー吉岡の1本目。婚活パーティーに来た男が相手の女性に自らルール説明をするというのを繰り返すコント。安定感はあるけど別に面白くはなかったです。88点

2本目も同様に笑えなかった。今回思ったんだけど笑いの種類が東京03っぽいですね。東京03は3人の掛け合いでまだ見れるけどルシファーは1人で芝居してるわけだからただただボケが弱い。点数をつけるなら86点。

サツマカワRPG。子供たちに防犯ブザーについて教える男のコント。序盤のカツラを外すところがピーク。始まりと終わりを不気味にしてストーリー性をつけるのは良いんだけど、全体として何か惜しいというか笑えるポイントがなかった。89点

トンツカタンお抹茶。かりんとうで作った車に乗ってただ曲を流して歌ってるだけのコント。内容が薄いです。Eテレとかのシュールなアニメでありそうな、子供向けのネタだと思いました。あと歌詞が聴き取りにくい。85点

街裏ぴんくの1本目。前回も書いたけど語り口調が力みすぎて噛んでたし良さが出てなかった。たぶんだけど初見のお客さんにすぐに嘘漫談だと気づいてもらうためにプールで石川啄木に出会うネタにしたんじゃないかな。でも彼の嘘漫談はところどころリアリティーがあるから面白いのであって、石川啄木とか正岡子規とかキュリー夫人が次々に登場するとただ非現実的な夢の話を聞かされてるような気持ち。街裏ぴんくは好きだけどこのネタはあまり笑えなかった。90点

2本目。これこそ彼の真骨頂です。嘘とリアルを混ぜて見てる人を引き込む漫談。一つ一つのボケも全部面白かった。点数をつけるなら98点

kento fukaya。陣内みたいなモニター芸。前に村越も言ってたけどフリップ芸とかモニター芸はもうええわって感じです。粗品が優勝した時のネタもZAZYのネタも全然笑えなかった。フリップネタとかモニターネタって紙芝居の延長だから、いくらセンスを出そうとしても結局子供向けの芸だと思います。自分がフリップネタで喜んでたのって中高生の時にオンバトであばれヌンチャク(桜塚やっくんがいたコンビ)とかその時代。その後バカリズムがピンになりフリップネタで売れたけど、そこまでだと思います。一昔前の笑いです。今回のkento fukayaのモニターにつっこむスタイルなんてまんま陣内だし、まだ陣内はパイオニアだし伝統芸みたいだから良いけど今更陣内フォロワーを見せられても笑えません。82点

寺田寛明。この人もモニター芸でした。辞書の解説にコメント欄があったらというネタで、ネットあるあるなんだけど、展開がなさすぎだしネットのコメント欄あるあるってそもそも面白くないよね。センス系の雰囲気で喋るけどセンスを感じませんでした。82点

真輝志。入る部活を選ぶ時にシミュレーションのストーリーが聞こえてきて自分でつっこむというネタ。青春コントでハッピーエンドという女子中学生しか喜ばないネタでした。でもモニター芸よりはマシなので84点。

どくさいスイッチ企画。唯一アマチュアからの決勝。ただ長台詞を噛まなくて凄いですね、ってだけの感想。81点



一応決勝に進んだ9人ということで最低限の敬意を払って80点以上付けてます。