Dulcinea | Born of Frustration

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Artist: Toad the Wet Sprocket
Album: Dulcinea
Year: 1994
Genre: Alternative Rock, Folk Rock, Jangle Pop


アメリカのオルタナティブロックバンドToad the Wet Sprocketの4枚目のアルバム。アメリカで100万枚を売り上げたヒット作です。最高傑作に挙げられるのと新品で手に入るということで海外から取り寄せました。このアルバムを手に入れてから昼夜問わず聴いて体の中に取り込んでいます。長く生きてれば好きな音楽は山のようにあるけどそのピラミッドの上の方に置けるバンドとなりそうです。聴いていて落ち着くということ、リラックスして等身大で聴けるのはCrowded Houseにも通じる魅力です。「Dulcinea」は上に書いた通りオルタナティブロックとフォークロックとジャングルポップのミックスされた音楽です。Dulcineaというタイトルはミゲル・デ・セルバンテスの小説「ドン・キホーテ」より主人公ドン・キホーテが作り上げた空想上の女性ドルシネアからです。ドルシネアとはスペイン語のドゥルセ(甘い)が語源で、彼女のエレガントな甘さを意味します。「Dulcinea」はコンセプトアルバムとまではいかないけど小説「ドン・キホーテ」の影響が歌詞にも反映されているようです。シングル曲はもちろん素晴らしいけどその他も全部血の通ったメロディーがあります。アルバム全体に情緒があって曲によって空模様のように感情が動いていきます。ListenはAlice in Chainsを思い出すので当時のアメリカの空気を感じられます。Glen Phillipsのソングライターとしての魅力は輝いていて、当時は売れたとはいえ現在では驚くほど過小評価されているアルバムだと思います。