In but Not Of | Born of Frustration

Born of Frustration

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Artist: Afterbirth
Album: In but Not Of
Year: 2023
Genre: Technical Death Metal, Progressive Metal, Brutal Death Metal


アメリカのテクニカルデスメタル/プログレッシブメタルバンドAfterbirthの3枚目のアルバム。1993年結成でスラムデスメタルの元祖として知られます。2つのデモをリリースしただけで95年に解散し、2013年に再結成して2017年に突如アルバムを出しました。その後はプログレッシブな音楽性を突き詰めています。ブルータルデスメタル界1のトラベラーであり、デスメタルを軸に置きながら音楽性の幅を広げて自由に旅をしています。前作「Four Dimensional Flesh」が高く評価され自分もヘビロテしたのですが、割と明るい雰囲気で綺麗なサウンドだったのでブルデスと呼べるかは疑問でした。再結成後のAfterbirthに欠かせないのがWill Smithのボーカルで、どんなにアトモスフェリックになっても彼のガテラルボイスによりスラムの元祖としての威厳が保たれています。今回「In but Not Of」も4人のメンバーは変わらずボーカルもWill Smithです。そのガテラルは前作以上に激しくゴボゴボと言っていて、音楽性がスラムから離れれば離れるほどそのアンバランスさが魅力を発揮します。前作はDevin TownsendやDeftonesを思わすプログレッシブ、オルタナティブ、アンビエントが目立ったけど、今回はよりプログレ的で更にポストメタルも取り込んでいます。IsisやCult of Luna辺りの影響もあるのでしょうか。全体的に前作よりダークで少しゴシック味もあるので自分の中での評価は上です。変にクリーンボーカルなどを取り入れないことがこのバンドの良さで、むしろその逆を行くガテラル一本という姿勢が格好いいです。あとサウンド面は前作以上にロウで音量も控えめに設定されていることにベテランの余裕を感じます。