Time on Earth | Born of Frustration

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Artist: Crowded House
Album: Time on Earth
Year: 2007
Genre: Pop Rock, Soft Rock, Jangle Pop


オーストラリアのポップロックアルバムCrowded Houseの5枚目のアルバム。前作「Together Alone」から14年ぶりのアルバムです。その間Neil Finnはソロ活動やFinn Brothersで精力的に活動していたので作曲や歌にブランクはありません。Crowded Houseは80年代と90年代にそれぞれ2枚ずつアルバムをリリースしてどれもその時代の空気感を詰め込んだ素晴らしいアルバムです。「Time on Earth」は往年のクラシック作のような即効性や、あの時代のエモさは当然ないのだけど、Neil Finnのボーカルの憂いのある心に響く美メロに衰えは見られません。彼の書く楽曲は決して奇抜でもなく実験的でもないけど、他の誰にも真似のできない雰囲気や発想の豊かさがありそこに天才が表れていると思います。奇抜なことは変わり者なら出来るけど、彼は正統派のソングライターでありながら人々の頭上を行っているので唯一無二の立ち位置を確立しています。そしてその才能からすると過小評価されているミュージシャンだと思います。リードシングルDon't Stop Nowは最もキャッチーでアルバムの顔といえる曲で、前作に当て嵌めればDistant Sunでしょうか。A SighやSilent HouseはRadioheadを思わすアンビエントな静けさのあるオルタナティブロックです。Even a ChildはThe SmithsのJohnny Marrとの共作です。このアルバムは58分と長く、前半のキャッチーさに比べて後半が地味すぎるのが少し勿体なく感じます。11曲目のWalked Her Way Downで終わりにした方が良かったような気もします。