Killing Joke - 2003 | Born of Frustration

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Artist: Killing Joke
Album: Killing Joke - 2003
Year: 2003
Genre: Industrial Metal, Industrial Rock, Post-Punk


イギリスのポストパンクバンドKilling Jokeの11枚目のアルバム。2022年リマスターが出たので購入しました。1980年のデビュー作と同じタイトルのため「Killing Joke - 2003」と区別されています。政治的で気合いの込められたセルフタイトル作です。プロデュースをGang Of FourのAndy Gillが担当、ドラムをNirvana~Foo FightersのDave Grohlが担当しています。リリース当時すでにKilling Jokeのファンだったけど、渋谷の故HMVで試聴して衝撃を受けたのを覚えています。それまでに自分が聴いていたのが「Night Time」と「Brighter Than A Thousand Suns」だけでゴシックロックとニューウェーブとしてのKilling Jokeしか知らなかったので、このアルバムのアグレッシブなメタルサウンドに戸惑いながらもCDをレジに持っていきました。実際には彼らは1990年にメタルを取り入れていて94年の「Pandemonium」とかはインダストリアルの王道のサイバー感がありギターもそのようなサウンドだけど、「Killing Joke - 2003」はポストパンクの生の質感をメタル化させることでヒリヒリとした緊張感を作り上げています。原点を見つめてそこから新しいものを産み出すという挑戦に見事成功しています。Killing Jokeの出現はその後のスラッシュメタルとハードコアとオルタナティブに多大な影響を与えたし、スラッシュメタルがなければデスメタルやグラインドコアやブラックメタルも生まれていないので、そのことからもKilling Jokeのシーンに置ける偉大さが分かります。このセルフタイトル作は彼らがへヴィーミュージックのレジェンドであることの証明する怒りと攻撃性を激しいバンドサウンドで表現した名作です。リマスターにより更に迫力が増しています。