A Place For Us To Dream | Born of Frustration

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Artist: Placebo
Album: A Place For Us To Dream
Year: 2016
Genre: Alternative Rock


イギリスのオルタナティブロックバンドPlaceboのデビュー20周年を記念してリリースされたベストアルバム。ベスト盤としては2004年の「Once More With Feeling」以来となります。ベストアルバムは大きく分けて二種類あると思っていて、入門編にぴったりなものと長年のファン向けのものです。その違いは時系列に並んでいるのが入門編に相応しく、ごちゃ混ぜに収録されてるのがファン向けと考えています。ごちゃ混ぜはある意味ライブと同じで既に曲を知ってるファンを喜ばせる仕組みになっていると思います。Placeboの「A Place For Us To Dream」は20年間の楽曲をごちゃ混ぜに収録していてシングル曲だけでなく新しいバージョンや新曲Jesus' Sonまで含めた36曲です。「私たちが夢見る場所」というタイトルが表す通り古いファンにとってはノスタルジックであり、現実に居場所のない人々の逃げ場となってきたPlaceboの20年分の希望の世界を詰め込んでいます。シングル曲はシングルバージョンや短いラジオエディットを選んでいるので、アルバムバージョンとは少し違った楽しみ方もできます。Bright Lightsはコーラスが加えられてるシングルバージョンのが好きです。36 Degreesは2016年バージョンでかなりアレンジを変えていて前年にリリースしたアンプラグドに近いです。English Summer Rainは個人的に「Sleeping With Ghosts」バージョンのがムードがあり好きだけどベスト盤にはこのシングルバージョンのが合うかもしれません。カバー曲はKate BushのRunning Up That Hillのみ選出していてやはりこれが一番出来に自信があるのでしょう。デビュー作「Placebo」の曲I Knowは2008年バージョンで2016年にシングルとしてリリースしています。Because I Want Youはアンプラグドのバージョンでアトモスフェリックなアレンジです。このベスト盤と同時リリースしたTalk TalkのカバーLife's What You Make Itはここには収録されていません。2004年のシングル曲Twenty Yearsも入ってません。名曲Twenty Yearsを収録していないのは前のベスト盤「Once More With Feeling」への優しさのような気がします。Placeboというバンドは20年間で何人の若者の人生を救ったでしょうか。刺激的で愛に溢れた楽曲はいつまでも色褪せない輝きを放っています。