Battle For The Sun | Born of Frustration

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Artist: Placebo
Album: Battle For The Sun
Year: 2009
Genre: Alternative Rock


イギリスのオルタナティブロックバンドPlaceboの6枚目のアルバム。長年連れ添ったドラマーのSteve Hewittが抜け、新たに年齢が一回り違うSteve Forrestが加入しています。Steve Forrestという全身タトゥーの若くエネルギッシュなドラマーの加入はPlaceboのサウンドをダイナミックに明快にしています。プロデュースはToolやMuseなどで知られるDavid Bottrillが担当しています。このアルバムがリリースした時は正直変化を受け入れられなくて好きではありませんでした。それは自分だけではなく多くのPlaceboファンが感じたことです。それまでのPlaceboの魅力は混沌としたサウンドとゴシックやグラムの持つ耽美で内省的な要素だったので、「Battle For The Sun」の前向きでタフなサウンドはこれはPlaceboなのか?と疑問に思ったくらいです。だけど何年も根気よく聴き続けていると好きになってくるものです。今では大事なディスコグラフィーとして愛しています。確かに4曲のシングル曲には光が当たっていて明るいけど、それ以外の曲には本来のダークで感傷的なメロディーがちゃんと残されています。中でもライブ映えするSpeak In Tonguesは素晴らしく、Brian Molko自身もお気に入りに挙げています。Battle For The SunやJulienも後半に向け盛り上がるパワフルでエモーショナルな曲です。「Black Market Music」「Sleeping With Ghosts」「Meds」のダーク&ゴシックな三部作から抜け出し、次のステージへと進んだPlaceboのサウンドはドラマティックで壮大で、明日を向くパワーを感じます。