Ersetu | Born of Frustration

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Artist: Devangelic
Album: Ersetu
Year: 2020
Genre: Brutal Death Metal, Technical Death Metal


イタリアのブルータルデスメタルバンドDevangelicの3枚目のアルバム。PutridityのボーカルPaolo Chitiが結成したバンドです。Paoloは2015年にPutridityを抜けているので現在Devangelicが彼の本家と言えます。今回のアートワークのカラーがトルコのMolested Divinityの新作と被ってしまってるけどどちらも極めて高いレベルのブルータルデスメタルです。ギターを弾いているのはVulvectomyなどで活動したMario Di Giambattistaです。「Ersetu」でギターを弾いているのは彼一人なので彼のギターテクニックというのがこのアルバムでは爆発していてスラム要素も少ないのでひたすら爆走しているけど時折メロディックな顔も覗かせます。それが圧倒的スケールへと繋がっています。今回ジャケのように古代文明や神話などのテーマを取り入れてるけど純粋にブルデスとしての攻撃性は損ねていないのでたぶんそれらのテーマが曲に反映されているとすれば、Embalmed In Visceral Fluidsのイントロなどに見られるダークで不穏な側面だと思います。それ以外はDeeds Of FleshやDisgorgeやGorgasmなど真っ向勝負のブルータルデスメタルの流れにある暴力性を強く含むサウンドです。アングラ系の音ではなく2010年以降主流のモダンに洗練されたプロダクションだけどグルーヴ感やスラム要素はなくあくまでもドラムやギターの手数とスピード感に重きを置かれています。