《転載開始》

◎フジハラレディースクリニックへ通院されている妊婦の皆様へ

先日、「広島県内の分娩取り扱い施設の長」あてに、広島県健康福祉局より『不安を抱える妊婦への分娩前ウイルス検査の実施について』という通達(照会)がありました。

妊婦さんの不安解消のため、本人が希望する場合に、1回に限り、「新型コロナウイルス」の唾液によるPCR検査の実施について、広島県からの委託を受注してもらえるかどうか、というものでした。この内容は、色々と配慮され丁寧な説明の文章となっており、行政の方の対応に特に問題はありません。

ただし、私個人としては、今回の「新型コロナウイルス」に関するPCR検査については、診断のための検査としての意義は低く、これを実施したからと言って、安心を得ることにはつながらない、と思っており、不安を抱える妊婦の方々の解決にはならないと考えています。

以下、それについてご説明いたしますが、本題に入る前に注意していただきたいことがあります。

注意1)これは、あくまで私の考えであり、フジハラレディースクリニックの考えです。当院以外に通院の方は、ご自分が通院されている病院の先生の指示に従ってください。
注意2)先日も地域の保健センターの方と長時間お電話で協議しましたが、行政の現場の方々は朝から晩まで疲労困憊になるぐらい一生懸命働いておられます。今回のこれは、行政の現場の方に対する非難や抗議ではありません。
注意3)私は自分の意見が絶対とは思っておりませんし、それぞれの先生方のお考えは尊重いたします。この場では、ディスカッションいたしません。

さて、本題に入ります。

昨年末より中国で発生し、今年に入り世界中に感染拡大の騒動を起こした「新型コロナウイルス感染症」は、Natureに掲載された論文『A new coronavirus associated with human respiratory disease in China』の41歳男性の重症肺炎の一例報告から始まりました。

驚くべきことに、昨年の12月20日に発症し26日に武漢中央病院に入院され、1月7日にはこの論文がNatureに提出されています。普通はこんなに早く論文は完成しません。もっと驚くことは、Natureに正式にアクセプトされ、論文掲載されるまでの間に、WHOがこの一例報告に対して「新型コロナウイルス」と命名しましょう、としたことです。

論文作成までの期間も、WHOの決定も、異例中の異例なぐらい早いので、この流れについて何か作為的なものを感じますが、それは横に置いておきまして、一つ押さえておきたいことは、ウイルス学や感染症学の専門家の先生方が、議論や検証を重ねて「新型コロナウイルス」と命名したのではなく、WHOという国連の専門機関の独断で命名された、ということです。

「新型コロナウイルス」の「新型」というのは、新しく未知なるウイルスが発見された、という意味ではありません。ウイルスは元々自然界に数多く存在し、私たちと共存共生の関係にあります。病原性のないものは、研究も追跡も登録もされません。病原性のあるウイルスは、アメリカのGEN BANKに登録してありますが、今までに登録されているコロナウイルスは、コロナウイルス1、2、3、4、SARS、MERSの6種類です。「新型」というのは、今までに登録されていないコロナウイルスで、「新たに病原性が見つかった」という意味になります。

しかし、ここで問題なのは、今回の「新型コロナウイルス」の関しては、世界で唯一日本の国立感染症研究所が「新型コロナウイルスの単離培養に成功した」(単離というのは、そのウイルスだけを分離した、という意味です)と言っているのですが、その内容の情報は現在は消去されています。一時GEN BANKにも登録申請されましたが、取り下げられています。世界に優秀な研究者はものすごくいるはずなのに、なぜ日本の国立感染症研究所だけができたのか、疑問の多いところです。その後も、世界で「新型コロナウイルス」に関連する論文は何千本も出ていますが、未だに「新型コロナウイルス」単独の病原性をつきとめたものは一つもありません。

現在、全世界で実施されている「新型コロナウイルス」のPCR検査は、最初の論文の41歳男性の重症肺炎の一例報告から出来上がっています。しかも、この一例の肺胞洗浄液からショットガン方式と言って、適当に取捨選択して選んで決めた遺伝子から「プライマー」というものを設定して、これをもとにPCR検査を作りました。

肺実質ではなく肺胞洗浄液なので、本当にそこに重症肺炎の原因の菌やウイルスがあったかどうかはわかりません。また、適当に取捨選択してプライマー設定していますので、もしかしたら捨てた部分の中に、原因の菌やウイルスがあったかもしれません。

仮に、この41歳男性の重症肺炎の原因が、この選んだ遺伝子配列にあったとしても、それをもとにプライマー設定したPCR検査は、41歳男性の持っている遺伝子配列と合致または類似しているかどうか、を見ているのは確か、ですが、それが本当に「新型コロナウイルス」と呼べるものかどうか、わかりません。

その点について全く検証されないままに、PCR検査が全世界に拡大され、やり続けられ、今に至っています。

この騒動の始まりの始まり、がこれですので、これが最初から間違っていたら、私たちは何を見て何を恐れ何を心配していたのか、ということになってしまいます。

日本のPCR検査キットの添付文書を全て見てみましたが、検査キットの「非特異的影響」について詳しく書かれているものはありませんでした。アメリカのCD社のPCR検査キットの説明には、こう書かれています。「インフルエンザAウイルス、インフルエンザBウイルス、呼吸器アデノウイルス、呼吸器合胞型ウイルス、パラインフルエンザウイルス、マイコプラズマ、クラミジアに非特異的影響の可能性あり」このことは、これらのウイルスでも引っかかって陽性になる可能性がある、ということを意味しています。ということは、本当のところは何に感染していたのか、わからないですね。

タンザニアでは、身の周りのあらゆるものについて、PCR検査を実施してみたところ、果物のパパイヤ、ウズラ、山羊からも陽性反応が出たそうです。元々自然界にいてもおかしくないものですから、ある意味では当然の結果かもしれません。

徳島大学名誉教授大橋眞先生は、「新型コロナウイルス」と呼ばれているものは、元々健常な人が体内に持っていてもおかしくない常在性のコロナウイルスが、炎症により結果として変性した(キメラ化した)ものを捉えただけで、「新型コロナウイルス」と命名されるほどのものは「実在しない」と言われています。

そもそも「PCR検査陽性者」=「感染者」ではありません。テレビで報じられる「感染者数」は「PCR検査陽性者数」です。間違った報道をする(意図的かどうかは知りませんが)ニュースやワイドショーは、正しく修正していただきたいものです。

昨年8月にお亡くなりになった、PCR検査を発明してノーベル賞を授与されたキャリー・マリス博士は、ご存命の間は「感染症の診断にPCR検査を用いてはならない」というお考えだったようです。最初のプライマー設定がもしも間違っていたら、感染者ではない人を感染者に仕立て上げ、意図的に隔離社会を作ってしまうことを危惧されていたのだと思います。

WHOが発表していることがすべて正しいとも言えませんが、WHOは、7月の初めに、今回のコロナウイルスは「隔離も検疫もソーシャルディスタンスももう必要ない」「一人の人から別の人に感染させることはできない」と発表しました。感染させることができなければ、もはや感染症とは言えません。また、WHOの最近の発表では、「新型コロナウイルスの致死率は0.6%」ということでした。この数字は、季節型のインフルエンザ並み、もしくはそれ以下の数字です。WHOの見解では、今はただの風邪程度と考えているのかもしれません。

京都大学特定教授の上久保靖彦先生は、ご自身の研究グループのデータをきちんと示され、今回のコロナウイルスは、まず弱毒型のS型、K型が発生し、その後強毒型の武漢G型、欧米G型が発生し、日本にはそれらが順番に国内に入ってきたため集団免疫が形成されやすく、重症化しにくかった、と言われています。そもそも仮説(わかりやすく言うと試み)であり科学的ではなかった、3密理論・8割自粛・クラスター理論・ソーシャルディスタンス・マスク、などを手放し、普段通り生活したり、GOTOトラベルを積極的に行う方が、集団免疫を維持できて第二波の予防に繋がる、と言われています。

以上のような考えから、私自身は今回の「新型コロナウイルス」のPCR検査については、科学的では全くありませんし、その診断としての意義は全く感じませんので、推奨はいたしません。と言うよりむしろ、持っていてもおかしくないものを引っかけて陽性となっているのであれば、かえって不要な心配を増長させることになりますので、PCR検査を安易にお受けにならないことをお勧めいたします。

もしもご心配な時には、私に直接ご相談ください。一緒に対応策を考えましょう。どうぞよろしくお願いいたします。

『世界で一番幸せなお産をしよう!』

医療法人つぐお会 フジハラレディースクリニック 
         理事長・院長 藤原 紹生

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