先日、カップルでご来店したお客様の彼氏さんが今日、再び来てくれた。
「あれ?彼女さんは?」と尋ねたがその返答を聞いて絶句した
前回、と言ってもついこの前のことだったのだが
あの後、彼女さんは交通事故に遭い亡くなった・・・とのことだった。
彼は彼女と最後のデートで訪れた私の店にもう一度来たかったと言ってくれた。
そして、その日に飲んだジントニックを注文し、その一杯を時間をかけて飲んでいた。
彼女との思い出に浸るように・・・
その間、私たち従業員はかける言葉もなかった。
ジントニックを飲み終わると彼は
「また、来てもいいですか?」と私に聞いてきた。
愛する者を失う苦しみや悲しみ、喪失感は誰よりも知っている。
私は「いつでも来てください。お客さんが前に進むために。」と答えた。
人は生きている以上、前に進まなければならない。
それは生活のためでもあり、何より自分のためである。
それと同時に、亡くなった愛する人のためにも今ある命を慈しみ
1日1日が奇跡だと、思えるようになることだ。
彼は亡くなった彼女さんの思い出に寄り添いたくなったら、また来店するだろう。
いつか、彼女の死を受け入れ、乗り越えて前に進んでくれることを切に願う。
私はそのことに気づくのに9年もかかってしまった。
このブログを見てくれる皆様に伝えたい。
大切な人と過ごせる時間には限りがある。
その中で限りない幸せな時間を過ごしていただきたい。
後悔しないように・・・