妻の死の真相を知って6年・・・

 

私は妻が自らの死を選ぶほど苦しめた男への復讐だけを目的に生きた。

 

こうしてブログで書くことが出来ている、ということを喜ばしく思う。

 

復讐は果たされた。

 

始まりは所持金6000円からだった

 

何をするにも金が必要だ。

 

犯罪を犯し、金を手に入れるという方法もあったし、実際その方法が一番早いと思った。

 

しかし、もし復讐を果たす前に私が刑務所に戻ってしまえば

 

復讐の対象が逃げる可能性や証拠を隠滅される恐れがあったため

 

私は、日雇いの土木会社で働き、金を貯めることにした。

 

復讐の対象(以降Wと表記します)は隣町で飲食店を経営していることがわかった。

 

Wが逃げ隠れしないよう、毎日仕事終わりにWの店の様子を見に通った。

 

その後、Wの自宅を突き止め、Wの女関係、暴力団との繋がり、覚せい剤の取引、立ち寄り場所を

 

調べ上げた。

 

1日9000円の日雇いの給料のうち6000円を貯金に回した。

 

 

Wを監視しながらの生活を3年続け、所持金は430万円になった。

 

これで復讐が始められる。

 

Wは複数の女と交際していた。

 

その中の一人の女に金を渡し、協力を求めた。

 

「Wの女は君だけではない」

 

その言葉と100万円の現金だけで簡単に落ちた。

 

その女も覚醒剤中毒者だったため、かなり頭がイカれていた

 

保険会社に勤めており、Wに生命保険に加入させることができた。

 

その後、イカれた覚せい剤中毒者の女にWの他の女の情報を与えると

 

彼女は勝手に暴走してくれた。Wの女を全てファミレスに集合させ

 

Wの悪事をベラベラと語り明かしてくれたのだ。

 

私はその様子を少し離れた席で見ていた。

 

その場にいた女、全員の頭から怒りの湯気が見えるようだった。

 

 

翌日、Wの女軍団はWの自宅に突撃、Wは一気に女を失った。

 

Wが経営していた飲食店は立地条件が悪く、とにかく客が入っていなかった。

 

そのため彼の収入源は女から金を騙し取ることだった。

 

収入源を絶ってやった。

 

次は暴力団との繋がりを利用すること。

 

これは簡単だった。

 

Wの名前で警察にWに覚せい剤を売っていた暴力団員の情報を通報しただけ。

 

Wは理由もわからずワンボックスカーに引きずり込まれて連れ去られた。

 

その後、何日かWの自宅の様子を確認したがWは解放されなかった。

 

連れ去られ、何をされたのかはわからないが、2週間後、自宅に帰ってきたWの顔は原型を留めていなかった。

 

最後にWには生き地獄を味わってもらわなければならない。

 

Wの車の中に大量の薬物を乗せ、警察に通報。

 

前科があるWは8年の懲役、刑務所に送られた。

 

そのことが全国ニュースで流れたため、Wの家族も夜逃げし、Wの帰る場所を消した。

 

3年かけて計画した復讐計画、風化することのない復讐心

 

Wを社会的に抹殺すること。

 

復讐は果たした、しかし私の心に開いた穴は塞がることはなかった。