1泊300円の宿泊施設

 

私が流れ着いた街にそんな施設があった。

 

名も知らぬ公園のベンチに何日も座り込んでいた

 

私を役所の職員が発見し、その宿泊施設を紹介してくれた

 

宿泊施設といっても、部屋はカプセルホテルより狭く

 

カビ臭い灯りもない部屋だった。

 

その施設を紹介するために私はホームレスと登録された

 

食事は週に1度の炊き出し

 

それ以外は、私はその宿泊施設でただ時間が経つのを

 

待っているだけだった。

 

 

結婚して子供が産まれてホームレスになるまで

 

たったの4ヶ月の出来事だった。

 

たったの4ヶ月で全てを失う

 

ここは地獄だ

 

心からそう思った