REAL
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夏に見たのは実在しない人だった
寒くなる迄知らないで愛してしまった
今頃になってから「全部演じていた」なんて
受話器越しに泣かれたってこっちが泣きそう

あなたが私だけ呼んで居ても
幾ら素敵に気を引いていても
時は既に遅過ぎるのよ
答える努力もしないから

ホウヨウ

どんなに探しても
言葉が見つからないの
ありきたりな言葉じゃ
ありふれた言葉じゃ
この気持ち届かない気がして

どんなに叫んでも
君には届かないの
気付いていたけど
認められなくて

遠く離れた場所で
声も聞こえない
触れることもできない
そんな君に一体

何にも
求めてなんていないの
ただ
そこに居てほしいの
昔も形も関係ない
今 抱きしめてほしい

「会いたい」と
その一言が言えなくて
君の心は
誰を見てるの?

きっと会えば
あたしの涙は
止まるのに

く゛ち

押し込めた気持ちを
我慢していた気持ちを
吐き出すかの様に
あたし突然泣き出した
小さなこの部屋は息が続かなくなるの
後ろ振り返る後ずさり ねぇ どうしよう…

あたしの泣き言好き?
うれしい話 気に入らない?
悪口は もっと好き見たいね
そんなあなたをあたしは嫌い

前歯を無くした兎は
耳も背中もうなだれて
青く茂る広い草原を
走る力もなく死んでゆく
しっぽを無くしたあたしは前に進む為にここにいる
だからもう少し笑ってないで
たまにきつく叱ってみせて

毎日きゅうくつで困ってしまったら
優しくてを差し伸べてくれる友達
「私はあなたのこと、何でもわかるのよ。
だからいつでも言ってね」なんて
嘘つき

夜の長電話好き?
つなぎとめるもの必要なの?
でもそんなことばっか言ってる
意固地な自分が嫌い

両ひげ切られた親猫 右も左も見えなくて
愛する元へと行けずに
ひとり泣くこともなく立ちすくむ
猫背を治したあたしは
上を向く為にここにいる
だからもう少し笑ってないで
たまにきつく叱ってみせて



あいこ
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