#159 高尾伶的、2018年アルバムBEST10 | 高尾伶 official blog「ブログにて」

高尾伶 official blog「ブログにて」

高尾 伶 (TAKAO REI)
愛知県出身 1993年4月24日生 25歳
シンガーソングライター

こんばんわ。

超久しぶりのブログです。



今回は2015年から個人的にやっている

【年間アルバムBEST10企画】と

個人的な活動報告を書きたいと思います。



今年も僕はモリモリにアルバムを聴きました。

Spotifyで聴いた年間曲数は6650曲と表示されて

プラス、ネットに上がっていないアルバムを買ったり

借りたりして繰り返し聴いていたので、

アルバム枚数に換算して考えると

やはり今年も300枚くらいは

聴いたんじゃないかと思います。



今年の印象としては

「あ、また1段階音楽の質がグンと上がってる」

と思った年でした。



例えば、昔の感覚のおじさんとかが

「昔の歌謡曲は良かった。今の音楽はダメだ。」

なんて抜かしたら往復ビンタ喰らわしたろかい

言うほど、マジで今の方がクオリティーが高い。



そんな事を考えつつ、

結局個人的な好みとして作られた←

高尾伶的、BEST10の発表です。




第10位 『FREE TOKYO』/ SKY-HI



AAAのラップ担当、SKY-HIさんです。

この人のクリエイティブさは全ミュージシャンの中でもトップクラスなんじゃないですかね。

しっかり「J=日本」を意識してくれてる気がして、ジャンルに苦手意識がある人でも比較的に聴きやすいんじゃないかと思います。12月に出たアルバム『JAPRISON』も良かったんだけど、個人的に配信オンリーで8曲入りのミックステープ(最初はSoundCloudでしか聴けなかった)っていう、しかも東京の閉鎖感を解放するぞ的な、そういう企画性みたいなのに感動したのでこっちにしました。

個人的にやっぱサビ感のあるラップが好きですね。

(KREVA、Creepy Nuts、PUNPEEとか)

後、ジャケットが良い!




第9位 『POLY LIFE MULTI SOUL』/ cero


アルバム発売前にYouTubeに公開された

「魚の骨 鳥の羽根」のMVを観た時にたまげましたね。

僕は常々「音楽を作る以上、音楽文化に貢献したい。(温故知新!)」って

思ってるんですけど、ceroのこのアルバムは完全にそれを成し遂げていました。

それは「リズムの発展」です。

J-POPでおおよそ流れているビートは本当に昔からあんまり変わらないんですが、

ceroはあえてそこを拡張しようとしていました。

サンバ的なリズムを取り入れたりしていて、やっぱり耳馴染みがないからまだキャッチーには聴こえずらいんですけど、確実に文化を拡張した感じがある今後の発展への架け橋的なアルバム。




第8位 『PLAY』/ 菅田将暉



これは上半期よく聴きました。

僕は昔から例えば遊助とかベッキー#♪とか

タレント(他ジャンルの人)が音楽やるのか

なんかいけ好かなかったのですが、

なんか菅田将暉さんは許せたんですよね。(笑)

(今はもう全然誰が音楽やろうが良いと思ってる)

そういう許すパワーみたいなのありますよねこの人(笑)

去年、米津玄師さんとコラボした「灰色と青」も良かったし、このアルバムでいうと「ばかになっちゃったのかな」って曲は自分のYouTubeでカバー動画あげるほど好きになりました。

歌手歌手しくなくていい。嘘っぽくない。




第7位 『球体』/ 三浦大知


これはSpotifyにあったんですけど、CD買いました。

なんかアートとして感動したんですよね。

それは去年からノリに乗ってるのに

シングル曲が入っていない、いわゆる商業的じゃなくて、いち表現者として作品を作られたことにです。

星野源のANNで「特典のDVDが素晴らしかった」って言ってて、まぁそれ観たさに買ったんですけどね(笑)

要はアルバム収録曲を全曲をやるライブ映像なんですけど、この映像ではお客さんは入れずに(リハーサル?)

ステージ全体が映ってる一点のカメラだけの映像で。

バックバンドの映ってない三浦大知さんオンリーの歌とダンスなんですけど、そうやってこのアルバムを伝えようとしてる感じにたまらなく感動したんですよね。DVDは一回しか観れてないから、そのダンスが何を伝えようとしてるかはまだ理解できてないですけど(笑)←

これも音楽文化を拡張したアルバムだと思います。




第6位 『分離派の夏』/ 小袋成彬


2016年の宇多田ヒカルさんのアルバム曲でのコラボで一気に注目された人で、スッキリ‼︎かなんかでも歌ってたりしてましたよね確か。このアルバムのプロデュースも宇多田ヒカルさんだし、業界注目度No.1だったと言っても過言じゃないくらい発売前後は賑わってた気がする。

そしてミーハーは僕はまんまと聴き入りましたね(笑)

アルバムの最初と真ん中に、小袋さんじゃない誰か(アート的な人)がアートについて語り曲(?)が入ってるんですけど、そういう構成みたいなのが良かったんですよね。作品としてちゃんと作ってる感じが。

昔はアルバムの一曲目にインストとか入ってるとゲンナリしてたんですけど、今ならその心意気がわかりますよ!(笑)

「Selfish」という曲はカラオケで歌うと気持ち良いし、エレキギターの音が好みでした。




第5位 『重力と呼吸』/ Mr.Children


出ましたミスチル。ストリーミング全曲解禁とかCMしながら、最新作は出さないんかい詐欺に引っかかりまんまと購入。(いきなり口悪りぃーな笑)

このアルバムはいつものミスチルと比べて、全体的にロック色が強かった。だからHOME~[an imitation]期をよく聴いていた自分にとっては少々聴きづらかった印象でした。

でもそこには桜井さんの明確な意志とがありまして、

ざっくり言うと、世界に目を向けたときにフィジカルが足りないと思ったそうです。

それは裏を返すと身体の衰えからくる反動のようなものなのかなとも思いました。

ダウンタウン松っちゃんしかり、

T.M.Revolution西川貴教さんしかりのやつ。

そういう進化、攻め続ける姿勢みたいなものに感動したと共に、相変わらず圧倒的な楽曲クオリティーの支えもあり堂々の5位でした。




第4位 『地球 東京 僕の部屋』/ 和田唱


ベテランバンド「TRICERATOPS」のフロントマンであり、平野レミの子供であり、上野樹里の夫である和田唱さんの初ソロアルバム。SMAPに楽曲提供してたり、マイケルジャクソンに超絶詳しかったりするミュージシャンズミュージシャンです。中居くんの歌唱力が上がったバージョンみたいな声です(笑)

このアルバムは今年イチくらい感動したやつですね。

まず全楽器を和田唱さんが演奏してるみたいです。

そういうところもシンガーソングライターチックで素敵だし、何よりその楽器数とか音色とかが絶妙でとにかく音質がバリ良い!シンガーソングライターの音がする。やっぱり僕はバンド音楽よりソロ音楽の方が好きなんだと再認識。バントとソロじゃメロディーの作りがなんか変わってくるんですよね。で、この作品はソロ寄りな作りだったから聴きやすかった。

そしてこのアルバムの一曲目「大きなマンション」のメロディーが抜群!




第3位 『POP VIRUS』/ 星野源


ここで天下の星野源の登場です。

もうこれを1位にしても全然良いんだけど、MUSICAのランキングで1位だったから3位にしました(笑)

それくらい本当に非の打ち所がないアルバム。

バカ売れしてるのにしっかりアートがある。

売れる音楽を作ろうとしてる感が全く無い。

ミュージャンの極みですよ。なのに昭和芸人みたいで面白い。

星野源さんは今作で完全にソロ音楽の可能性を広げてくれましたよね。そして圧倒的なクオリティー。

僕は洋楽らしさが前に出てる音楽(わかりやすいシティーポップとか)をやる人が意図とか含めて苦手なんですけど、この人はしっかり日本に目が向いてる。

本当に今あんまり音楽を聴いて無い人(特に最近の)は、

とにかくこのアルバムと米津玄師の『BOOTLEG』を聴いて欲しい!

最近はこんなことを考えて1人で悶々としてます。(笑)

マジで聴かないんだもん自分と同じくらいのミュージャンも。

あー勝手にムカついてきた(笑)




第2位 『ANTI ANTI GENERATION』/ RADWIMPS 

これもSpotifyに無い為買いました。(このヤロー笑)

RADは前作の『君の名は。』『人間開花』くらいから初めてちゃんと聴いたんですけど、まぁそのアルバムが素晴らしくて。それ以前のギターロック色にピアノ曲(スパークルとか)が増えて自分好みになったことが勝因なんですけど。

ここ最近音楽を聴いてると「このアーティストは愛があるな」とか感じれるようになった(錯覚かもしれないけど)んですよね。昔は音楽愛とか考えたこともなかったけど、最近はなんかそれを良く考えてるんです。

それはイコール「音楽を信じてるかどうか」ってことなんですけど、この野田洋次郎という人には特にそれをヒシヒシと強く感じます。Twitterとかの言動を見てても凄く丁寧だしユーモアもあるし。最近の歌い方もストレートになって腹から愛出して発声してるように聴こえるし←

そんな人がNHKの「18祭 FES」って番組のために書き下ろした「正解」って曲がまぁ名曲で。

特にラストの歌詞が。愛がハンパないって。




いよいよ第1位の発表です!




第1位 『STARTING OVER』/ 高橋優


米津玄師と新米教師が似てる感覚で言うと、

高尾伶に似ている高橋優さんが今年のNo.1です!(笑)

僕はアーティスト(全人類といってもいいのかもしれないけど)には、絶対に全盛期みたいなのがあると思ってて、それは星野源も米津玄師だと今だし、ゆずとかポルノで言えば多分初期だし、ミスチルなら94~96年くらいだと思う。

少々失礼な発言かもしれないけど、高橋優さんは間違いなく今だと思う。

ここに収録されているシングル『ロードムービー』『虹』『ルポルタージュ』『プライド』『ありがとう』は全部質も高く素晴らしい。(歌詞の精度がさらにUPしてる)

去年の米津玄師『BOOTLEG』もそうだけど、全盛期を迎えようとしてるアーティストはもれなく歌唱力が超アップしますよね。声のパワーがグンと上がる印象。

前作『来し方行く末』でもその片鱗はあって、今回は何が何でもCD買うつもりだった。(特典DVDがライブ映像だったし←)

そんな期待をしっかり超えてくれた高橋優さんに

今年は大感動させて頂いたので、勝手ながら1位を付けさせて頂きます!

いや、こんな素晴らしい作品を本当にありがとうございました!




いかがだったでしょうか…?



 

以上、高尾伶が選ぶ2018年のアルバムBest10でしたー!



最後まで読んで頂きありがとうございました。