#147 またひとり | 高尾伶 official blog「ブログにて」

高尾伶 official blog「ブログにて」

高尾 伶 (TAKAO REI)
愛知県出身 1993年4月24日生 25歳
シンガーソングライター

先日、またひとり東京で一緒に頑張ってた友達が故郷へ帰りまして、ここ2〜3日そのことについて考えておりました。

このブログで友達のことを詳しく書くのは絶対違うと思うのですが、今回の報告を受けたときに感じたのは「その友達は夢にやぶれたってことなのか?」ってことでした。

「いつまで音楽を続けるか?」みたいな会話ってよくあるんですけど、最近「別にずっとやりゃいいじゃん」みたいに思うようになりまして。
それはメジャーデビューしててもバイトしながら活動してる人がいるってことを知ったからか、就職しながら音楽活動を続ける人を知ってるからか、自分も続けてるからなのか。

ネットと打ち込み文化のおかけで、どこに住んでても音楽のことが出来る時代だし、自主レーベルとかフリーランスでやってるアーティストもたくさんいるし、不況と言われてる今の音楽業界だからそっちでやっていくアーティストが今後増えてくだろうし。

そんなことを考えてると「夢って終わるの?」みたいな感覚なります。

東京に住んでると、ましてや夢の為に上京したとなると常に誰かしらに「ちゃんと頑張ってますか?」と言われてる気がします。
仕事中でも「音楽やってますか?」って言われてるような気分になることもあります。
読書してるときも「その時間ライブしようと思いませんか?」って言われてるんじゃないかとか。

それは大抵もうひとりの自分だったりするので、反対にそれ通りにやっても反対側の自分が「おんなじ曲ばっかやってないで、クオリティーを求めて読書したらどうですか?」とか思ったり。笑

多分友達はその変な圧力がもう嫌になったんじゃないかな、と思ったわけです。
全然良いと思うんです。
その圧力から一旦逃れるのも戦い続けるのも。
そこにカッコいいはあるけど、逃げてもカッコ悪いはないんじゃないかなと。
人それぞれ楽しいとかの感覚って違うし、例えば皆がおんなじ服装をしてそれが似合うのか・似合わないのか、着てて気分が上がるのか・下がるのか、の違いなだけな気がするんです。

だから戦い方は何でもいいし、正解とか正しいやり方は、、、ありそうだけどそれぞれ試してみればいいじゃん、って。

もちろん辛いから・楽しくないからって理由だけで上達への努力をやめるのも俺は良くないことだとは思うけど、心のバランスとかその日の気分とかでコロコロ変えてもいい。絶対に。

それでも頑張れる人が凄いんだけど。
だから頑張りたいけど。


ん〜…言っちゃうと、何でもいいんですよ!!!


夢を叶えようと睡眠時間削ったって、がっつり10時間寝たって、ボイトレしまくったって、全くしなくたって、夢を諦めたって故郷に帰ったっていい!!!


何が言いたいかというと、友達なのに報告無しに帰ったのが悲しかった。
いや言わずに帰ったっていいんだけど。
それが夢を続けてる俺に後ろめたくて、ひょっとして俺がその決断を無理矢理止めたりちょっと厳しめなこと言うって思われてたのかな、って思ったら悲しくて。
同時に申し訳なくて。

止めないよ。何でもいいんだから。
ガッカリもしなし、嫌な感情もない。
良い曲書く人だったからちょっとはもったいないとは思ったけど。

おそらく故郷帰って何日後かにそれを聞いたとき、素直に「そうか、お疲れ様」って思いました。
ほんとに。



俺はまだまだ粘らせてもらいますよ…‼︎