10年ぶりに、お馴染みのうどん屋に入った。セルフサービスの店である。注文を
終えて、うどんセットを自席に運ぼうとしたとろ、ママさんが、
「あぶなっかしいね、席まで運びましょうか」
と言った。ギョッとしながらも、
「大丈夫だよ。自分で持っていく」
と強気に言って歩き出したが、明らかによたよたしている。
わたしには身体のふらつきという持病がある、クスリの副作用と老化現象のせいと
思っているが、飲食店で注意されたのは初めてだ。
食事を終えると、早々に自宅に向かいなんとか辿り着いた。
その晩は、狭い廊下をふらふら歩きトイレで2度倒れた。思えば当年89歳、こん
なことには馴れているつもりだったが、身体のゆれがひどいうえに目が回るので、さ
すがに心配になってくる。翌朝も治っていなかったら、病院に行こうと決心し就寝し
た。
その翌日、起きるとすぐに廊下を歩いてみた。なんと奇跡か、普段通り歩けるでは
ないか。大喜びで、近くのコインランドリーへ洗濯に出掛けようと準備していると、妻
が尋ねた。
「まひげの上が黒くなっている、どうしたのか」
「昨夜のふらふら歩きのとき、壁に額をぶっつけた」
と答えると、すぐにお医者にいけという。今は良くなったので、様子を見ようと思うと
付け加える。
それにしても昨日の異常な変調は何だったのだろう。
もう少しすると90代になるので、昨日のようなことも繰り返すことになるのかも知
れない。
今は死ぬことはさして怖くないが、病気やケガの苦痛は不安だ。その予防のためにも生
きている限りは最善の生き方をしなければいけないと改めて思った。
●追記
BNPとは、心臓を守るため心臓(特に心室)から分泌され るホルモンです。
心臓の機能が低下して心臓への負担が 大きいほど多く分泌され数値が高くなります。
BNP検査の結果
検査結果、私の場合、他に例が見られない5200という高い数値となっていました。
いつ心臓がパンクしてもおかしくない数値とのことです。
