Buona Pasqua
 
主の復活の秘跡に感謝いたします。

こうして、聖寵の記憶が受け継がれて来たことに感謝いたします‎
 
世の隅々まで照らす光に あらゆるものが目覚めることを
 
そして、死せる者も 生ける者も 
 
この復活の命のうちに抱かれてあらんことを
 
祈ります アーメン
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Surge, illuminare, quia venit lumen tuum,
et gloria Domini super te orta est.
Quia ecce tenebrae operient terram
et caligo populos;
super te autem orietur Dominus,
et gloria eius in te videbitur.: 
【Liber Isaiae 60:1~2】
 
起きよ、光を放て。あなたを照らす光は昇り
主の栄光はあなたの上に輝く。
見よ、闇は地を覆い
暗黒が国々を包んでいる。
しかし、あなたの上には主が輝き出で
主の栄光があなたの上に現れる。
【イザヤ 60:1~2】 
 
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今日1月6日はエピファニーの祭日です。祭日指定のない日本では、昨日の主日(日曜日)に祝われたようです。神がイエス キリストとして、人として姿を現わした日です。すなわち、東方の3人のMagi(賢者、博士)がベツレヘムの厩(うまや)を訪れ、幼子イエスを礼拝した日を記念してSollemnitas
Epiphaniae Domini(公現祭)と呼び盛大に祝ってきました。
 
Epiphanyのオリジンはεπιφάνεια(epiphaneia:コイネ・ギリシア語)で、明らかに示す、現す、現われる、隠れていたものが明確に姿を現すことを意味します。ラテン語では、ほぼそのままEpiphania/Epiphaniaeと表記されます。
 
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 Adorazione dei Magi (Pala Strozzi), 1423,  300x282, Uffizi, Firenze
Gentile di Niccolò di Giovanni di Massio detto Gentile da Fabriano
Fabriano, 1370 circa – Roma, settembre 1427
 
伝統的にはクリスマスタイド或はシーズンは、The Twelve Days of
Christmasとキャロルにも歌われているように、25日から数えて12日目のエピファニーの前日の日没まで、すなわち、エピファニーイヴの直前まででした。そして、エピファニーはクリスマスを締めくくる最後の祭典でした。各地に、特別なパーティーや、ご馳走や、お菓子を食べる習慣が残っているようです。
 
現在、ローマンカトリック教会では、エピファニーの直後の主日を、主の洗礼の祝日として祝い、そこまでをクリスマスタイド(期間)としています。しかし、このような形になったのは、Concilium Vaticanum Secundum/第2バチカン公会議(1962~65)以後のことです。カトリックの長い歴史から見れば、昨日のことで、人々の意識は、今でもエピファニーに伴う様々な祭典で、このシーズンを締めくくっているようです。主の洗礼は大切な祝日ですが、それとは別に、私のクリスマスもエピファニーのお菓子Galette des Roisと共に終って行くようです。
 
 
エピファニーの祭日は1月6日ですが、昔は日没が1日の境界でしたので、5日の日没から6日は始まります。クリスマスから数えて12日目にあたるので、エピファニーをTwelfth Dayとも言い、その前夜-現代の感覚で言えば、5日の夜から6日未明までをTwelfth Nightと呼びます。この夜、ヨーロッパ各地では、盛大なパーティーが開かれました。
 
シェイクスピアの喜劇Twelfth Night, or What You Willはあまりにも有名ですが、ジェイムズ ジョイスの傑作 The Dead(死者達/死せる者達)も、この夜(作品中にTwelfth Nightとは書かれていませんが)のダブリンを舞台とした、GabulielとGrettaが展開する、リヴィレーションとエピファニーの物語です。生、死、犠牲、贖い、愛、救いといったモチーフが、夜を通して、静に静に降り積もる雪の中で、綴られてゆきます。
 
まだ読んでいなかったら、是非お読みください。読む者の中に大切な何かを甦らせ、新たな生命を与えてくれる本当に素晴らしい作品です。私はこれを読んでジョイスの虜になりました。読み終わった後、熱いものがこみ上げて来ました。それは、確かに、心のrevelation(ヴェールを取り除く事)であり、魂のEpiphany(顕現、現存)であったと思います。
 
*Au Forum に、James Joyce/The Deadを廻る一連の対話(断続的に進行中)があります。
 
今日1月1日はSollemnitas Sanctae Dei Genetricis Mariae/神の母聖マリアの祭日です。25日からこの日までは、特別に祝われる8日間として、Octava natalisと呼ばれています。
 
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la Vierge Marie:Retable de l'Agneau mystique 1426-29
Jan van Eyck
né vers 1390 peut-être à Maaseik et mort à Bruges le 9 juillet 1441
 
 
私も、神の母聖マリアを称え、感謝し、その慈しみ深き御心による、ご加護とお取次ぎを願い、どうか暗闇に伏する人に光を、病に脅かされる命に癒しと安らぎを、そして、キリスト イエスがお生まれになったあの厩から伝えられ続けた灯が、世に広がり、平和をもたらす命の糧になりますようにと祈りました。
 
1日はまた、〔世界平和の日〕です。1960年代の後半、ベトナム戦争の激化に心を痛めていたヴァチカンと教皇パウロ六世は、1968年、悲惨なベトナム戦争の停止と平和の回復を訴えるために、毎年1月1日を〔世界平和の日〕として定めました。
 
以来この日は、全カトリックにとって、平和のために、特別な祈りを捧げる日となっています。教皇も毎年、全世界に、平和へのメッセージを発信し、祈りを捧げでいます。
 
 
神の母聖マリアの慈しみが、友なるあなたを護り、お導きくださいますように。そして、最も弱きもの、小さき命に、溢れるばかりの主の愛とみ恵みが注がれますように。