「昨日に続き、現在に時間を巻き戻し、2024年の姿、第2弾」

 

空手道場のOPEN DAY!!

空手の道場を事務所の一角を借りて始めることにした。目的は息子との空手練習を地元GEMERTの子供たちにも案内できたら、息子としても良い思い出になるし、事業経験という意味でもある。しかしながら、未だ、正式な生徒の入会はない。問題は広告がうまく進んでいないので、空手道場があるのかを認知してもらえていないことと分析した。なので、私と8歳の息子は(息子がこの事業の代表だと勝手に思い込んでいる)空手のポスターを作って地域の食べ物屋さんの中にある掲示板に貼ってもらうためにお願いにいった。

主に中国人の社長が経営するお店にいってポスターを3件貼ってもらった。(どこの国にいっても中国人はいるし、海外に住んでいる方々はほとんどが優しくて協力的である。なぜなら、海外移民者としての共通するところが多く、理解をしてもらいやすいのだ)

 

余談だが、オランダには韓国や日本の屋台で販売するたこ焼きやトッポギみたいに簡単に食べれる間食のイメージでポテトフライやコロッケなどをよく食べる文化がある。価格も2EUR くらいで手ごろだ。揚げたてのポテトやコロッケは確かに美味しい。(これは別の機会に特集編として扱う)しかし、単価がそれほど高くないし、長い時間営業が必要であるため(昼の12時から夜の11時まで)オランダ人による経営より、中国人が家族で商うケースが多いように見える。海外生活を続けていると思うことだが、一所懸命に働いている中国人や外国人を見ているといつもすごいと感心させられる。私も外国人労働者ではあるのだが、、、、笑

 

このようにポスターを貼ってもらって、QRコードを通してWEBをCHECKすることを誘導しているが、連絡は皆無だ。いずれにしても一番重要なことは体験をしてもらって価値を認めてもらうことであるため、体験レッスンを企画する必要があった。そして、即行動!!息子のサッカーチームのグループチャットへ勇気を出して提案をしてみた。

私と息子がGEMERTで空手道場を始めることにしました。日本の文化体験、空手を通して規律を学ぶ、チームワークを強めるという名目で、一時間の無料TEAM BUILDING授業を提案したところ、みんな前向きに返事がきた。 

ちなみに、オランダ人は基本的に英語がうまいと言われているが、地元民の同士ではもちろんオランダ語で話す。グループチャットでも同じくで、文字ではなんとなく理解できるのだが、会話になるとキャッチボールが難しい。なので、英語でメッセージを送った。

 

既に近所の子供たちに向けて2回程、レッスンをしたが、入会はしてもらえていない。。。その経験から問題点をさらけ出して、妻よりもアドバイスをもらった。

レッスンを受けた子供たちの親にもフィードバックをもらったのだが、オランダ人がイメージする空手というスポーツ、武道は精神的に鍛えることと規律(Discipline)を期待する声が多かったのだ。また、韓国では道場に通うということは週5回、日本では週2~3回を想定するが、オランダでは週1~2回が普通で、趣味の概念だ。なので、空手を軽い感覚で練習しながら、規律を身につけたい需要があるように感じた。

 

そしてOPEN DAYがやってきた。

 

空手についての資料と動画、授業内容を事前にオランダ語で訳しいて準備した

問題は私のオランダ語能力だが、子供たちであるため、英語で話しても理解できない。私のオランダ語能力はA2レベル(市民化テストレベルで会話程度)として簡単に自分が言いたいことは伝えられるのだが、相手の話を聞き取る能力に欠けている。その懸念があるが、お金をもらっているわけではない段階なので、親たちの理解を得て、まずはやってみようという気持ちで進めた。息子はアシスタントとして参加、妻は写真撮影協力で参加してくれた。

 

息子も入れて全員で7人の子供と親が土曜日の昼の合間をぬって参加してくれた。

(8人がサッカーチームのメンバーだが、予定があり一人は欠席)
みんなトレーニング服できてもらったが、余っている道着が1着しかなかったため、慎重の一番大きいMAX君に着てもらった。(親は写真撮ったりと喜んでいた)

果たして、授業はうまくいくのか、子供たちは心を開いてついてきてくれるのかと不安もあったが、息子の協力と私の何とかのオランダ語、英語、ボディーランゲージで何とか終えることができた。

 

道場といえばイメージする場所ではなく、私の会社のスペースを活用するため、練習できる人数の制限もある。MAX10人まで可能と計算できるため、”少人数制の密着教育プログラム”、”子供が楽しめるプログラム”、”親が期待する規律のあるプログラム”として考えたのが、

「正座、黙想、押耐の挨拶、基本練習、プレゼン、正座、お礼」

最後に各自一人ずつ、前に立って練習のプレゼンをしてもらって、一人一人が主人公になれるように授業内容を組んだ。さすがにオランダ人だけあって、物おじせず、積極的に前に立って頑張る姿が見られる。

 

上手か下手かは重要ではなく、練習したものを前に立って発表することによって保護者さんは喜んで動画を撮っていた。発表が終わるとみんなが拍手をして称えて自信を身につけさせる。他の子どもが発表している間は待機しながら、その動きを見ながら、自分の動きも考える。このようなことを重点プログラムとして取り入れて他のオランダの道場と差別化を図るつもりた。

 

このように、初めてのグループでのOPEN DAYは無事に終わった。子供たちと保護者さんの反応も良かったし、感謝のメッセージもあった。なお、私たち家族がこの地域で何とか自分たちを発信していく、地域のためになろうと頑張っている姿も感じてくれた時間でもあった気がする。しかしながら、この授業を参加した子供たちが本当に空手を興味をもって入会してくれるかどうかわからない。なぜなら、既にサッカーや他の活動をやっているため、空手まで学ぶのが負担として感じるかもしれないからだ。

 

現状として、道場を始めたからといってすぐに収益が発生することでもないし、事業化していくのも簡単ではない。しかし、時間をうまく活用して新しさというものを案内していけば、いろいろな付加価値を生み出すアイデアが思いつくかもしれない。

 

いずれにせよ、6年目にして初めて、一歩踏み出せた。どんな結果があるのかわからないが、とりあえず、息子と二人で進めていく。本業でも成功するのは難しいが、道場経営も同じく、簡単ではない。しかしながら、空手の活動を通して新しいマーケティングの方法を学び、成果をあげることができれば、道場経営で苦しんでいる方々と協業できるかもしれない。 未だに生徒は息子しかいないが、頑張ってみる。

 

続く。。。。。