主演 山田孝之
リリーフランキー、ピエール瀧、池脇千鶴
駅構内に不気味なポスターが貼られてる時から注目していた映画
リリーフランキーの薄ら笑いが
非常に恐ろしい
そしてなんといっても
山田孝之、リリーフランキー、ピエール瀧
と、異色の実力者が揃うのだから
間違いはないだろう
『凶悪』
という、ど真ん中直球のヘビーワードを
持ってきているのだから
どんな“凶悪”を見せてくれるのか
嫌でも期待と興味がわいてくる
作品の冒頭に『これはフィクションである』と黒い画面に白い文字で映し出される
その事件とは2005年に『新潮45』が実際に報じた『上申書殺人事件』である
死刑判決を受け上訴中だった被告人は明かされていなかった3件の殺人事件の首謀者の存在を記者に告発する
首謀者を追い詰めたいから記事にしてくれと依頼されるも、その内容に半信半疑であった記者であったが
取材を進めていくうちに、事実だと判明するのであった
この映画にある『凶悪』とは
一体なんなのか。
暴力団員によるショッキングな殺害シーンで気付きにくくなっているが
私はあるシーンに恐怖を感じずにはいられなかった
それは殺害依頼をした家族の食事シーンである
三人家族が食事中に掛かってきた電話で『本当に殺しちゃっていいの?』の問いに『お願いします』と一つ返事をして電話を切ると、すぐにまた食事に戻るのだ
現実味のない現実がそこにはあった
そして事件を追っていくほど
現実とはかけ離れた世界を突きつけられた記者は、そのスリルが次第に麻薬となり
他の仕事に興味をなくしていく
時間が経過していくごとに
記者の顔つきは変貌し
無精髭に、サイズの合っていないコート。感情的な行動
そして自分の家庭が壊れていくのを見て見ぬふりをし、取材に没頭していく
そう、楽しくて仕方がないのだ
首謀者側の日常の描きも大胆である
笑ながら楽しく殺害
風呂に死体があるにも関わらず
鼻歌を歌いながら隣でシャワーを浴びる
死体を焼いている時に
この肉の焦げるニオイを嗅ぐと
肉が食べたくなっちゃうよ~
と食べるフライドチキン
一億七千万円の積み上げらた札束で
ボールを転がし遊ぶ子供
子供のとなりでセックスをする夫婦
細かい描写で変化していく記者と
大胆な描写で突きつけらる首謀者の日常
細かさと大胆さが交差する演出に
私自身も深夜2時にも関わらず
のめり込んでしまった
結果的に鑑賞後の余韻も手伝い
睡眠時間は3時間とやり
寝不足が故の凶悪な面での出勤になったのは後の祭り。
とくかく見所は
ピエール瀧とリリーフランキーの
見事な演技であろう
暴力的な人物を演じる
ピエール瀧と
薄気味悪い人物を演じる
リリーフランキー
どちらも恐怖を感じるが
全く違う種類の恐怖である
私の人生に、この二種類の人物と
出会わなかった事だけでも
伊豆の空に感謝しなければならない
かくにも
山田孝之に
『二人と一緒にいると、自分の演技が下手過ぎて嫌になる』
と言わせた程である
その二人はというと
撮影休憩中には二人で
キャッキャ♪とゲーム『動物の森』を楽しんでいたそうです
この『凶悪』という映画
安易にお勧めしてしまうと
自分の人格が問われてしまうので注意
が必要ではあるが
実際に起きた事である為
こうゆう現実があるということは
生きている以上、知っておくべき事なのかもしれない。
予告編は
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