自然エネルギーとイデオロギー | R'S TALK BAR (時事放言)

自然エネルギーとイデオロギー

イデオロギー = 物事に対する包括的な概念。

震災で電気の供給が需要を満たせない、という事態が発生した。


毎日、電車で通勤しているが、

・社内の明るさ(昼でも電気がついている)

・駅構内の無駄な電気(人がいなくとも明るい)

・自動販売機は常時店頭

など、全く意識することがなかったが、

「節電しなければ」という意識が芽生えたとたん、
何もかもが無駄に見えてきた。


これまで発電所が壊れるとか、爆発するなんて想像もしなかった。

多くの人が、「電気が不足する」

などと考えもしなかっただろう。

とくに最近のオフィスは密閉性が高く、
常時エアコンをかけていなければあっという間に蒸し風呂だ。

地下鉄も20年ちょっと前は冷房がなかった。

だが、そもそも地下っていうものが暑いという事実に気づく。


1億数千万人の人口が、
今の電気消費状況を誰も無駄とは思わなかった。

ということだ。

電気は使いたいだけ使える。お金さえ払えば。


たが、誰もが疑わなかったその事実は、
一発の大地震でもろくも崩れ去った。

原発が事故・・・


この瞬間、目が覚めた。

・電気には限りがある

さらには、なかなか収集できない原発事故に、

・日本の力ってこんなもの?
・こんなに何もできないのか?
・技術大国?
・優秀な国民?

すべての前提が大きな揺れの後に崩れ去った。


こういう思いこみをイデオロギーっていうんですかね?


今回の震災はすごい悲劇ではあるが、
日本という国にとって目を覚ます機会を与えてくれた。


自然エネルギーでもっと電力を確保できるのではないか?

チームマイナス6%だっけ?
何年か前にそんなことやってたけど、
生ぬるいことがわかった。


例えは悪いが、
太平洋戦争で原発を落とされ、軍国主義の幻想から解放された。

今回は地震で原発が事故を起こして、幻想が打ち砕かれた。


震災を含めるとピンチではあるが、良い機会だ。

世界に先駆けた自然エネルギー立国になる力を日本は持っている。