本のトレンドがかわった気がする | R'S TALK BAR (時事放言)

本のトレンドがかわった気がする

今日の昼は会社の近くの三省堂で、立ち読みしてみたが、
本のタイトルに「政治」絡みのものが多い気がした。

つい2~3年前までは、
企業や、アメリカの経営手法についてのものが多かったが、
今の売れ筋は明らかに「政治」を題材にしたものが多いと思う。

本のネタの主役は、「企業」から「国(政治))」だ。


これは、リーマンショックの影響が大きいのだろう。
アメリカの相対的な地位低下が、アメリカ神話を崩壊させた。
結局、ひとり勝ちの強欲理論でしかなかった。

その一方で中国というピュアでタフな国があっという間に台頭した。
アメリカは、旬を過ぎたヒーローのごとく、力強さと説得力を急速に失った。

大前研一が面白い本を書いていた。
大前さんのほんは、コンサル経験をベースにした企業ネタ、企業人ネタが多い。
だけど今回の新書は、政治と経済をテーマにしていて民主党とやり玉にあげている。

このトレンドが、出版業界のマクロの流れを表している気がする。


ここ数年、わずか一年程度で国家のリーダーが変わる異常事態。
GDPの2倍に達しようとする国家の負債。
素人の域を出ない現行与党の政治。
中国やアジア各国の台頭と日本の没落。

これまで企業や企業人レベルで情報を得て考えていれば済んでいたが、
国レベルで手を打たなければどうにもならないことに、多くの人が気づいている。

本のトレンドの変化はその現れかもしれない。