XPERIAで始まるiモード時代の終わり | R'S TALK BAR (時事放言)

XPERIAで始まるiモード時代の終わり

4月1日にNTTドコモからソニー・エリクソンのXPERIAが発売された。

すでにiPhoneユーザかつドコモ携帯ユーザの私は、
新しもの好きの血がうずき、もしかしたら買ってしまおうかな、
と思いドコモショップにいった。

割賦販売での購入も比較的安い。
買ってしまおうか!と思ったが、

iモードメール使えない?
iモードコンテンツ→?モバイルバンキングできない?
FeliCaは当然ない →Suica、Edy、nanacoユーザの私には厳しい。

など、現在の私の利用シーンは、ドコモのサービスおよび
ドコモ端末の機能の恩恵にあずかっている部分が多く、
断念した。

電子マネーは、朝のコンビニやKIOSKでの買い物で必須だし、
モバイルバンキングは、残高照会や振込など、結構頻繁に使う。
メールも、iモードメールはプッシュ型で連絡が早い。

詳しく調べ切れていないが、おそらくXPERIAに機種変更することで、
不便な点が多くなると判断した。

XPERIAは、ソニーというイメージとも相まって、非常に魅力的な端末だ。
iPhoneでスマートフォン分野にて、ソフトバンクモバイルの後塵を拝したドコモにとって、
挽回の絶好の機会である。

だが、逆に考えると、XPERIAはNTTドコモのビジネスモデルやサービスを
活用していないわけで、これまでのドコモ端末では考えられないことだ。
諸刃の剣である。

iモードが世の中に出て10年ちょっと経過した。
この業界、10年前は大昔。

モバイル分野は大きな節目にきているということだろう。

・キャリア主導の囲い込みビジネス・垂直統合型ビジネスの終焉
・携帯”電話”から、スマートフォン化(PC端末に近く)
・そしてこれから、モバイルのブロードバンド化

しかし、目新しく見えるXPERIAであるが、2007年にiPhoneが実現していたことを
2010年になって、今さら実現したに過ぎないともいえる。

そのアップル社は、米国でiPadを発売した。
携帯電話よりかなり大きく、ノートPCより軽い。

新しいデジタルライフスタイルを提案しているように思う。

おそらくレガシーな媒体で提供されている情報、とくに紙媒体の情報は、
このPadの中に、次々と飛び込んでくるものと思われる。

携帯先進国と思っていた日本が、あっという間に米国に抜かれる。
もっと画期的な発想ができないものか?

日本の今後の携帯端末に期待したい。