大型書店さん。の話。その弐
なにやってんだコイツら?
と思った。
レジを見張ってるのか客を見張ってるのか店の客足を見守っているのかは知らんが、待ちぼうけでイライラしているこの客をさばくのも仕事のうちだ。
100歩譲って肩書きつきがレジを打てなくても、袋詰めやカバーかけくらいはできるだろう。
しかしそれさえおこなわず、偉そうに腕をくみ、ただ傍観しているだけ。
待ちはじめて15分くらいたったとき、フロアマネージャーなる人物がレジをあけた。
レジを打てるならもっと早くあけろや。
と思いながら、ちょうど順番だった私がそこに本を渡す。
並んでる間に、レジスタッフが、ポイントカードを作るかどうかとカバーをかけるかどうかを聞いてくるのがマニュアルだとわかっていたので、フロアマネージャーとやらがそれらを聞いてくる前に、
「ポイントカードは作りません。すべてカバーをおねがいします」
と伝える。
が。
先にお客様に言われるとは思わなかったようで、
え!?
あ、はい…ポイントカードはおつくりにならない…カバーをつける…ですね。
と焦った様子で復唱。
レジを打ち、お金を払い。
店長という名札をつけた男性が、フロアマネージャーとやらがカバーをつけようとする本を3冊、隣のスペースに持っていき、慣れない手つきでカバーをかけてゆく。
そう!慣れない手つきなのだ。
私を担当しているこの男性ふたりともが!!
たかがカバーに10分待たされた私。
怒り心頭である。
とうに予定だった電車の時間はすぎている。
それでも仕事には間に合うし、急いでいたわけではないが、たかが5冊の買い物に、レジだけでこんなにも時間を食わせたことなど、私がバイトしていた大型書店ではなかったしありえなかった。
丁寧な仕事と、慣れてないだけで丁寧ではない仕事など、見たらわかる。