今の出来事。
最終電車は駅に到着するたびに、空いて行く。
電車のガタンゴトンと鳴る音と、各場所で聞こえる楽しそうな話し声を、突然ガチャンと言う音が遮り、車両内静かになった。
みんなの視線が、音のほうへと注がれる。
赤紫の旅行用キャリーが、床に倒れた音だった。
持ち主は私からは見えない。
いや、正確には足元にキャリーが倒れているのに、起こそうとしない若い女の子が持ち主だと思っていたが違うらしい。
次の駅に到着して、近くにいたカップルがキャリーを起こして、ドアが閉まる寸前の車両をうろついた。
なにをやっているのかと見ていたら、どうやら相当酔っていたビジネスマンがキャリーの持ち主だが、倒れたことも気づかず、あげくすっぽり忘れて駅に降りてしまったようだった。
あとを追おうにも、その駅に取り残されたら困るカップルが、結果キャリーをもってうろついていたのだ。
私が降りる駅に駅員がいたら渡そうと思ったが、居なかったので、そのままキャリーは車両のなかで、所在なさげに佇んでいた。
あのビジネスマン…明日の朝になったら驚くんだろうなぁ、キャリーなくて。
今日がんばったみんなお疲れさま♪
電車のガタンゴトンと鳴る音と、各場所で聞こえる楽しそうな話し声を、突然ガチャンと言う音が遮り、車両内静かになった。
みんなの視線が、音のほうへと注がれる。
赤紫の旅行用キャリーが、床に倒れた音だった。
持ち主は私からは見えない。
いや、正確には足元にキャリーが倒れているのに、起こそうとしない若い女の子が持ち主だと思っていたが違うらしい。
次の駅に到着して、近くにいたカップルがキャリーを起こして、ドアが閉まる寸前の車両をうろついた。
なにをやっているのかと見ていたら、どうやら相当酔っていたビジネスマンがキャリーの持ち主だが、倒れたことも気づかず、あげくすっぽり忘れて駅に降りてしまったようだった。
あとを追おうにも、その駅に取り残されたら困るカップルが、結果キャリーをもってうろついていたのだ。
私が降りる駅に駅員がいたら渡そうと思ったが、居なかったので、そのままキャリーは車両のなかで、所在なさげに佇んでいた。
あのビジネスマン…明日の朝になったら驚くんだろうなぁ、キャリーなくて。
今日がんばったみんなお疲れさま♪