前回、伯父に面会に行ってから1ヶ月くらい経つ頃、伯父の工芸品の一部が寄贈先の博物館に運ばれた。

 

運び出しには、弁護士さんとわたしが立ち会う予定でいたが、わたしの体調がよくなく、前日に弁護士さんに体調不良の連絡を入れていた。

 

最初は伯父と伯母の家に行くと、いろんなフラッシュバックがあるし、隣に住んでいる妹さん夫婦とも会う可能性もあるから、気が重いのかな?なんて思っていたら、昼頃から発熱した。

 

37.7℃

 

軽い倦怠感以外、他に症状はないので市販の風邪薬を飲んだが、3日くらい平熱と37.5℃を行ったり来たりした。

避難用の備蓄箱に入っていたコロナの抗原検査キットを引っ張り出して調べたら、陰性だった。

 

実は、前の週に下の子が発熱して、学校を2日休んでいた。

 

その頃、隣のクラスでは1週間くらい、毎日発熱で5人以上お休みしていた。

数学で少人数クラスになると一緒になるので、「今日もたくさんお休みの子が居たいし、登校してきたけど、ものすごい咳している子もいた。」と言っていた。

 

インフルエンザなら、その人数がお休みすれば学級閉鎖だけど、学級閉鎖にはならなかったし、部活も普通にあった。

そんな状況でもマスクするように指導もなかったし、お知らせも来ない。

子どもの話からしか、状況が見えなくなった。

 

病院に連れて行こうと、かかりつけ病院のHPを調べると、もう発熱外来は閉鎖していてコロナの検査は有料。

しかも、高校生以上が対象と書いてあった。

世の中、コロナは終わったという風潮なのだと改めて思った。

 

その時も抗原検査キットを引っ張り出して検査してみたけど、陰性だったので市販薬を飲ませて1日で解熱した。

熱は下がったが、倦怠感があったのでもう1日休ませた。

 

少し気になって、それから時々東京都感染症センターの週報を見てみていた。

 

思った以上の感染者が出ていたし、数字上コロナの流行は少しづつ拡大していた。

ニュースではヘルパンギーナの流行については報じるが、コロナについては報じられない。

 

7月の最初の1週間だけで言えば、

ヘルパンギーナの総数は 2000件程度で 定点数は8.0

ほとんどが未就園児。

コロナは総数 3100件超えて 定点数は7.58

主に中学生以上の60歳以下の勤労世代。

コロナの方が感染者数は多い。

 

うーん...

これを、どう判断して、どう動くかは、やっぱり全て自己責任という世の中になったのよね。

 

 

わたしの体調が回復した頃、寄贈先の博物館から感謝状が届いたと弁護士さんから連絡がきた。

「施設に確認したら飾って頂けるとのことなので、感謝状をお届けに行こうと思います。ちぃ。さんもご一緒にどうですか?」

 

前回持って行ったおやつもそろそろ無くなる頃だし、伯父のところへおやつを持って面会へ行こうと思っていた。

 

ただ、わたしは子どもの部活や面談などで、学校やたくさんの人が集まる会場に行く予定がいくつか入っている。

不安を感じつつ、日程調整をお願いした。

 

すると翌日、弁護士さんから…

「面会の予約を取ろうと思い施設に連絡をしましたところ、コロナ感染者が出たようです。伯父様とは別のフロアなのですが、今後の状況により面会できるかわからないですが、一応、予約だけは入れました。」と連絡がきた。

 

わーチーン

やっぱり来たか…

 

コロナが5類に引き下げられる前は、感染者が出たら施設から細かく連絡が来た。

今入居している特養でも、感染者が出たら、全員回復するまで、毎日感染状況をHPのお知らせ欄で開示していた。

が、数日経った今も開示されていない。

開示する義務も無くなったのだと思う。

 

伯父が感染したら連絡が来るのだろうか…

もし感染が広がって、職員さんたちがてんてこ舞いしていたら…と思うと、電話で様子を確認するのも心苦しい。

 

コロナのワクチン接種券が届いたかも確認したい。

 

前の老人ホームのようにLINEで気軽に連絡取れたらいいのにな…。

 

今月は、伯父と面会は見送って、美味しいフルーツゼリーを差し入れに送ろうか…。

 

コロナが5類になってから、

どこもそれを隠しているわけではないと思うけど…

 

隠しているみたいに状況が見えなくなった気がします。